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「我々は圧倒的に優位だ」韓国紙が侍ジャパンを分析!日韓戦を前に「小さな大谷」と警戒したのは?【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.08.04

2日のイスラエル戦ではコールド勝ちを収めた韓国(左)。山本(右)の先発が決まっている日本はいかに立ち向かうか。(C)Getty Images

 東京五輪・野球で大きな注目を集めたビッグマッチは、延長戦の末に日本がサヨナラ勝ちでモノにした。

 8月2日に行なわれたノックアウトラウンド初戦で、侍ジャパンはアメリカと対戦。勝てば準決勝進出が決まる強敵との一戦は、5回までに3点をリードされる苦闘となったが、1点差に詰め寄っていた9回に柳田悠岐(ソフトバンク)の内野ゴロの間に同点に。さらに延長10回1死二、三塁から甲斐拓也(ソフトバンク)のライトオーバーのタイムリーで勝負を決した。

 粘り強さを発揮して強敵を退けた日本。上昇ムードに乗ったなかで彼らが対峙するのが、韓国だ。過去の五輪での対戦戦績は0勝4敗と勝ちがない"宿敵"は、悲願の金メダル獲得に向けて避けては通れない相手だ。

 そんななかで、相手国メディアは、過去の対戦戦績から強気だ。韓国紙『朝鮮日報』は、「五輪だけで見れば、我々は日本を徹底的に押してきた」と過去のデータを持ち出した。

「日本が誇る絶対的なエースだった松坂大輔(2000年のシドニー五輪)や、"熱血漢"として牽引した星野仙一監督(2008年の北京オリンピック)でさえ、韓国野球にひざまずいた。五輪で我々は日本に対して圧倒的に優位だ」
 
 ただ、同紙は4日に行なわれる準決勝で日本の先発が決定している山本由伸(オリックス)には、「彼は小さな大谷だ」と警戒を強めている。

「日本で先発登板する山本由伸は、150キロ台半ばから後半のストレートと、曲がりが大きく、角度のあるカーブ、そして落差の大きいフォークボールを前面に出し、『小さな大谷』と呼ばれる右腕だ。韓国打線は、2019年のプレミア12で対決経験があるが、たった8球で3つのアウトを取られてしまった。山本のカーブ、フォークにはお手上げだった」

 さらに「日本は今大会の出場チームで最も強力な投手陣を持っている」と強調した同紙は、「しかし、大会が始まってからはブルペン陣がいささか不安を抱えている。それだけに山本を早くマウンドから引きずり下ろすかが最初の課題だ」と訴えた。

 幾多の名勝負を繰り広げてきた韓国から日本は勝利を収め、メダル獲得を確定させられるのか。因縁の対決から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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