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プロ野球

「オリックスのエース」から「侍ジャパンのエース」へ。有言実行の飛躍を遂げた山本由伸の次なる野望【オリ熱コラム】

どら増田

2021.08.07

オリンピックという大舞台で、2試合続けて好投。由伸は侍ジャパンのエースとなった。(C)Getty Images

オリンピックという大舞台で、2試合続けて好投。由伸は侍ジャパンのエースとなった。(C)Getty Images

 オリックスのエース山本由伸が、侍ジャパンのエースとしての役目を務めてみせた。7月28日に福島で行なわれたオープニングラウンド初戦のドミニカ共和国戦に先発。稲葉篤紀監督は「どの球も強い球を持っている。初戦の緊張感の中での先発になるが、由伸らしい投球をしてくれることを願っています。長いイニングというより1イニングずつしっかり抑えることを期待しています」と“開幕投手”に抜擢した理由を明かした。

 この試合では勝ちはつかなかったが、6回88球を投げて2安打、9奪三振、無失点。エースとして、大切な初戦を投げきった。由伸は「初戦ということもありバタつく場面はあったのですが、何とか先制点は与えないようにと丁寧な投球ができました。オリンピックの先発投手は、プレミア12での中継ぎの経験とはまた違った役割として、良い経験ができました」と充実感をにじませるコメントを残している。

 由伸は8月4日のノックアウトラウンド準決勝の韓国戦でも先発。敗者復活戦に回ることなく最短での決勝進出を目指していた稲葉監督は、ここでも重要な試合を由伸に託した。
 
 初戦に続いてやや慎重な配球になった感もあるが、5.1回を1失点、9奪三振と、この試合もしっかりゲームを作った。試合後、由伸は「先制してもらった後に追いつかれてしまいましたが、勝ちきれて良かったです。(2回表の前にマウンドを整備してもらったのは)プレート側が盛り上がってしまっていたのと、踏み込んだ足が滑りやすいコンディションになっていたので、何とか改善してもらおうとお願いしました」と振り返っている。

「東京オリンピックは出たいですね。オリックスのエースとして、侍ジャパンのエースとして出たいです」

 実は、由伸はルーキーイヤーからいくつかある野球人生の目標の一つとして、こんなことを話していた。ドミニカ共和国戦も韓国戦も、登板した日は彼の名前がツイッターでトレンド入り。しっかり結果も残し、「オリックスのエース」から名実ともに「侍ジャパンのエース」へと名を上げたのは言うまでもない。
 
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