高校野球

明徳義塾が9回2死からサヨナラ勝ちで県岐阜商を下す!接戦を制して春夏通算60勝目!

THE DIGEST編集部

2021.08.15

試合は大会屈指の好投手同士の投手戦となったが、最終的には明徳義塾が1番からの理想的な攻撃でサヨナラ勝ちをもぎ取った。写真:滝川敏之

 8月15日、第103回全国高校野球選手権大会3日目は、第2試合で明徳義塾vs県岐阜商の対決が行われ、3対2で明徳義塾がサヨナラ勝ちを収めた。

 両チームの先発はともにプロ注目の、明徳義塾・代木大和、県岐阜商・野崎慎裕の対決となった。だが、県岐阜商は2回に代木を攻めて、いきなり1死満塁の好機を作る。だが、8番の湊将悟が敢行したスクイズを明徳義塾バッテリーは完全に読んでおり、ここは外して三塁ランナーを挟んでアウト。さらに湊もフルカウントから三振に取って流れを渡さない。
 その後も両投手はたびたびピンチを背負いながらも力投。まさに投手戦の様相となり、5回まで両軍無得点の状態が続く。だが6回表、県岐阜商は先頭の梅村豪が死球で出塁の後、3番の松野匠馬がタイムリースリーベースを放ってまず1点を先制する。

 ここで明徳義塾は代木を下ろし、変則左腕の2年生、吉村優聖歩を投入。吉村は期待に応えて追加点は許さなかった。その直後、今度は明徳義塾が森松幸亮の二塁打からチャンスを作り、4番の加藤愛己がセンターへのタイムリースリーベースで同点。さらに次打者、一塁に入っている代木がライトへのライナー放ったのが犠牲フライとなり、一気に勝ち越しに成功する。

 8回には県岐阜商が松野の2本目のタイムリーで同点に追いつくが、9回裏には1死から明徳義塾の1番・米崎薫暉が四球で出塁。これを2番・池辺由伸が送り、3番・森松幸亮がセンターオーバーのサヨナラヒットで勝負を決めた。これで明徳義塾は春夏通じて通算60勝目を挙げた。

構成●THE DIGEST編集部