2年ぶりの開催となった夏の高校野球「甲子園」。プロのスカウトも注目する選手が多いなか、とりわけ見事な活躍を披露した投手、野手を「その日のMVP」として選出していこう。
大会初日は以下の選手をセレクトした。
■投手MVP
滝口琉偉(日大山形3年):1回/被安打0/無失点/3奪三振/0四死球
3試合ともロースコアの展開となり、持ち味を発揮した投手は多かったが、一人を選ぶとなるとやはり滝口になる。登板機会が訪れたのは9回表、3点をリードしながらもノーアウト満塁と長打が出れば同点の場面でマウンドに上がった。しかし、三者連続三振という見事なピッチングでチームを勝利に導いた。
立ち上がりから145キロのストレートを連発し、この日の最速は147キロをマーク。大会前に本人が目標としていると話していた150キロには及ばなかったものの、スピードと球威で打者を圧倒した。満塁というピンチでもまったく臆することなく腕を振り、ストライクをとることにも苦労しなかった。少し浮くボールはあったものの、スライダーの切れも素晴らしいものがある。
ちなみにこの試合で滝口が投じたのは13球だったが、そのわずかな球数で残したインパクトは計り知れないものがある。2回戦でもその自慢のストレートで打者を圧倒する姿を見せてくれることを期待したい。
■野手MVP
長谷川聖天(新田3年/1番・中堅手):5打席4打数3安打1四球
1点を争う接戦となったが、試合の行方を左右するビッグプレーが飛びしたのは7回裏だった。静岡打線が3本のヒットで2点を奪って同点とし、なおも1死一塁の場面。
9番・山岸廉尊が放った打球は長打になるかと思われたが、新田のセンター・長谷川が一直線に打球に追いつくと、さらに素早い返球で大きく飛びしていた一塁ランナーもアウトにして見せたのだ。試合の流れとしては同点に追いついた静岡に傾いており、この打球が抜けていれば一気に逆転の可能性も高かっただけに、まさにチームを救う守備だったと言えるだろう。
また、1番バッターとしてもきれいに三方向に打ち分けて3安打をマーク。ビッグプレーが飛び出した直後の8回表にもチャンスを広げるレフト前ヒットを放ち、決勝点をお膳立てしている。172㎝、70㎏と決して大柄ではないが脚力を生かした守備範囲の広さとミート力が光る存在で、2回戦でも攻守にわたる活躍が期待される。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】流れを変える超ファインプレー!新田のセンター長谷川が魅せたダイビングキャッチ
大会初日は以下の選手をセレクトした。
■投手MVP
滝口琉偉(日大山形3年):1回/被安打0/無失点/3奪三振/0四死球
3試合ともロースコアの展開となり、持ち味を発揮した投手は多かったが、一人を選ぶとなるとやはり滝口になる。登板機会が訪れたのは9回表、3点をリードしながらもノーアウト満塁と長打が出れば同点の場面でマウンドに上がった。しかし、三者連続三振という見事なピッチングでチームを勝利に導いた。
立ち上がりから145キロのストレートを連発し、この日の最速は147キロをマーク。大会前に本人が目標としていると話していた150キロには及ばなかったものの、スピードと球威で打者を圧倒した。満塁というピンチでもまったく臆することなく腕を振り、ストライクをとることにも苦労しなかった。少し浮くボールはあったものの、スライダーの切れも素晴らしいものがある。
ちなみにこの試合で滝口が投じたのは13球だったが、そのわずかな球数で残したインパクトは計り知れないものがある。2回戦でもその自慢のストレートで打者を圧倒する姿を見せてくれることを期待したい。
■野手MVP
長谷川聖天(新田3年/1番・中堅手):5打席4打数3安打1四球
1点を争う接戦となったが、試合の行方を左右するビッグプレーが飛びしたのは7回裏だった。静岡打線が3本のヒットで2点を奪って同点とし、なおも1死一塁の場面。
9番・山岸廉尊が放った打球は長打になるかと思われたが、新田のセンター・長谷川が一直線に打球に追いつくと、さらに素早い返球で大きく飛びしていた一塁ランナーもアウトにして見せたのだ。試合の流れとしては同点に追いついた静岡に傾いており、この打球が抜けていれば一気に逆転の可能性も高かっただけに、まさにチームを救う守備だったと言えるだろう。
また、1番バッターとしてもきれいに三方向に打ち分けて3安打をマーク。ビッグプレーが飛び出した直後の8回表にもチャンスを広げるレフト前ヒットを放ち、決勝点をお膳立てしている。172㎝、70㎏と決して大柄ではないが脚力を生かした守備範囲の広さとミート力が光る存在で、2回戦でも攻守にわたる活躍が期待される。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】流れを変える超ファインプレー!新田のセンター長谷川が魅せたダイビングキャッチ