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MLB

なぜ、筒香嘉智はパイレーツへ? 日本復帰も囁かれたスラッガーの移籍を米メディアが分析「40人枠に入ったら驚きだ」

THE DIGEST編集部

2021.08.16

パイレーツとの契約に至った筒香。メジャーでは苦しんできたが、本領を発揮できるだろうか。(C)Getty Images

パイレーツとの契約に至った筒香。メジャーでは苦しんできたが、本領を発揮できるだろうか。(C)Getty Images

 現地時間8月15日にロサンゼルス・ドジャース傘下のオクラホマシティー(3A)から自由契約になった筒香嘉智が、ピッツバーグ・パイレーツに入団すると発表された。
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 シーズン2度目の移籍は、数時間のうちに決まったドタバタ劇となった。今年5月にタンパベイ・レイズを戦力外となった筒香は、ドジャースへと移籍。しかし、6月9日に右ふくらはぎの張りで負傷者リスト入りし、そのままメジャー40人枠から外れた。

 マイナーのオクラホマシティーでは、打率こそ.257と苦しんだが、43試合で10本塁打、32打点と結果を出した。とりわけ8月に入ってからは10試合で打率.387、2本塁打、11打点と昇格に向けてアピールしていた。

 一部では日本球界への復帰も囁かれていた29歳の“和製大砲”を獲得したパイレーツは、今季はもはや絶望的な状況だ。15日(現地時間)時点で、ナショナル・リーグ中地区では首位ミルウォーキー・ブルワーズと29.5ゲーム差の最下位に沈んでいる。
 
 そうした状況下にもかかわらず、なぜパイレーツは、メジャーにおいての今季成績が打率.155、0本塁打、7打点と低調な筒香を獲得したのか。日夜、米球界の様々な移籍情報を発信している『MLB Trade Rumors』は、「マイナーでの復調がパイレーツに興味を抱かせ、ツツゴウとの契約に至った」と分析。さらに今季年俸700万ドル(約7億7000万円)の大部分を古巣レイズが支払う契約により、「チームにとって金銭的リスクがほとんどない」と、メリットも指摘した。

 また、地元紙『Post Gazette』は、「今季のパイレーツは、選手をかなり入れ替えているが、彼らが“買い物”を止めることはない」と筒香獲得を報道。2016年にNPBでシーズン44本塁打を打った実力を「興味深い日本のユーティリティーだ。だが、おそらく契約はマイナーだ」と、今後の起用法について、こう続けた。

「ツツゴウをメジャーの40人ロースターの名簿に載せるとすれば、かなり驚くべきことだ。おそらく、彼は3Aのインディアナポリスに向かい、将来的にメジャー昇格できるかを見定められる道を歩むだろう」

 パイレーツ入団との契約に際して、「新たな仲間と野球ができる喜びを実感しています」と語った筒香。はたして、メジャーで活躍の場を掴めるのかに注目だ。

構成●THE DIGEST編集部
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