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メジャー254勝伝説投手の大谷翔平への“差別的コメント”が物議!米記者は「最悪の発言のひとつだ」と嘆き

THE DIGEST編集部

2021.08.18

米球界を代表する投手として知られるモリス氏(右)。だが、彼の大谷(左)に対する言動が問題視されている。(C)Getty Images

米球界を代表する投手として知られるモリス氏(右)。だが、彼の大谷(左)に対する言動が問題視されている。(C)Getty Images

 メジャーのレジェンド投手が口にしたコメントが、物議を醸している。

 騒動の発端となったのは、現地時間8月17日に行なわれたデトロイト・タイガース対ロサンゼルス・エンジェルスでの一コマだ。

 試合中継を担った米放送局『Bally Sports』の解説者であるジャック・モリス氏が、6回に大谷翔平が打席に立った際に、実況アナウンサーから「オオタニに対してどのように投げるか」と問われ、「ベリー・ベリー・ケアフル(非常に慎重に)」と返答。これがアジア人特有のアクセントを真似た表現だったため、SNSで批判が殺到したのだ。

 炎上騒動となり、事態を重くみたモリス氏はすぐさま謝罪。9回の中継中に「私の発言が誰かを攻撃したとするなら、特にアジア人コミュニティーの方々に対して、謝罪したい。私は彼に対して最大限の敬意を抱いている」と、約30秒の時間をかけ、真摯な対応を見せた。

 しかし、現役時代に254勝を挙げ、18年に殿堂入りしているレジェンドの稚拙な言動は、現地メディアでも小さくない問題となった。米紙『USA Today』は、「メジャーの伝説的投手がオオタニへの人種差別的なコメントを謝罪した」と報道。また、米放送局『ESPN』のヨン・リー記者は「この手の怠惰な人種差別がショウヘイ・オオタニの周りで起き続けている事実は、多くのメディアが差別に無関心でいることを物語っている」と嘆き、次のように発信した。
 
「アジア人のアクセントをこういう形で真似た時に、ジャック・モリスが『気分を害した人がいるなら申し訳ない』という風に振る舞うのは意味がない」
「これは私が耳にしたなかでも、最悪の発言のひとつだ」

 一方でモリス氏をかばうような意見も上がっている。タイガースの地元メディア『Deadline Detroit』は、「彼は明らかな人種差別的なジョークで罰せられるべきだが、追放されるべきではない」と意見した。

 モリス氏は中継での謝罪以降、声明などは出してはいない。

構成●THE DIGEST編集部

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