"投手・大谷翔平"の快進撃が止まらない。
ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は現地時間8月18日、敵地で行われたデトロイト・タイガース戦に「1番・投手」で先発出場。投げては8回1失点で8勝目、打っては40号を放つ衝撃的な活躍を見せた。
【動画】"投手・大谷"、圧巻の8奪三振ハイライトがこれだ!
先発投手がリードオフとして攻撃陣の1番手として登場する光景も、大谷なら見慣れたものになってきた。それでも、敵地のファンからも拍手が巻き起こるなど、改めてその存在の偉大さを再認識してこの試合はスタートした。
シーズン途中から「制球型」にシフトチェンジした大谷は、過去5登板(32.0回)を投げて与四球4つとコントールが向上。球速は95マイル前後(約153キロ)と"落として"いるものの、いずれもQS(6イニング以上投げて自責点3以下)という安定感が光っている。
4番のジャスティン・アップトンが初回に先制2ランを援護して迎えたマウンド。先頭を空振り三振に打ち取ったものの、2番にヒット、さらに通算500本塁打まであと1本に迫っている元三冠王のミゲル・カブレラにも安打を許し、1死一二塁のピンチを背負ってしまう。
しかし、4番の抜けそうな打球を右翼のジョー・アデルが好捕するや、矢のような送球で二塁に放り、飛び出していた走者の帰塁が間に合わず併殺完成。いい形で苦手の初回を乗り切った。2回も先頭打者に安打を出すも、後続を2球で併殺。3回も1死から単打を許したが、4回まで無失点投球を見せた。
ところが5回、1死から7番のウィル・カストロにファーストストライクを取りに行った緩いカーブをうまく拾われると、打球はライトスタンド中段まで届くソロアーチに。2対1と1点差まで迫られる。しかしここからギアを上げ、6回は2番の強打者ジョナサン・スコープ、カブレラを2者連続で3球三振。気づけば、この回までわずか64球と省エネピッチで完投の可能性が出てきた。
ここまで"投手・大谷"が3打数ノーヒットの"打者・大谷"の尻ぬぐいをしてきたが8回、ついにメジャー本塁打王のバットがお目覚めとなる。先頭打者で8回の第4打席を迎えた大谷は、カウント0ー1から甘く入ったスライダーを完璧に捉えるソロアーチ。今季40号で"投手・大谷"を援護した一発は、球団左打者新記録となる偉大すぎる一打でもあった。
そして、その裏も1三振を含む三者凡退で抑えて降板。メジャー自己最長となる8回を90球で投げ抜き、6安打1失点、無四球8奪三振の好投で今季8勝目を手にした。「投手・大谷と打者・大谷の競演」。デトロイトが大谷劇場に酔いしれた一夜となった。
構成●THE DIGEST編集部
【PHOTO】世界が驚嘆する偉才・大谷翔平のキャリアを厳選ショットで一挙公開!花巻東、日ハム、エンジェルスでの活躍を振り返る
ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は現地時間8月18日、敵地で行われたデトロイト・タイガース戦に「1番・投手」で先発出場。投げては8回1失点で8勝目、打っては40号を放つ衝撃的な活躍を見せた。
【動画】"投手・大谷"、圧巻の8奪三振ハイライトがこれだ!
先発投手がリードオフとして攻撃陣の1番手として登場する光景も、大谷なら見慣れたものになってきた。それでも、敵地のファンからも拍手が巻き起こるなど、改めてその存在の偉大さを再認識してこの試合はスタートした。
シーズン途中から「制球型」にシフトチェンジした大谷は、過去5登板(32.0回)を投げて与四球4つとコントールが向上。球速は95マイル前後(約153キロ)と"落として"いるものの、いずれもQS(6イニング以上投げて自責点3以下)という安定感が光っている。
4番のジャスティン・アップトンが初回に先制2ランを援護して迎えたマウンド。先頭を空振り三振に打ち取ったものの、2番にヒット、さらに通算500本塁打まであと1本に迫っている元三冠王のミゲル・カブレラにも安打を許し、1死一二塁のピンチを背負ってしまう。
しかし、4番の抜けそうな打球を右翼のジョー・アデルが好捕するや、矢のような送球で二塁に放り、飛び出していた走者の帰塁が間に合わず併殺完成。いい形で苦手の初回を乗り切った。2回も先頭打者に安打を出すも、後続を2球で併殺。3回も1死から単打を許したが、4回まで無失点投球を見せた。
ところが5回、1死から7番のウィル・カストロにファーストストライクを取りに行った緩いカーブをうまく拾われると、打球はライトスタンド中段まで届くソロアーチに。2対1と1点差まで迫られる。しかしここからギアを上げ、6回は2番の強打者ジョナサン・スコープ、カブレラを2者連続で3球三振。気づけば、この回までわずか64球と省エネピッチで完投の可能性が出てきた。
ここまで"投手・大谷"が3打数ノーヒットの"打者・大谷"の尻ぬぐいをしてきたが8回、ついにメジャー本塁打王のバットがお目覚めとなる。先頭打者で8回の第4打席を迎えた大谷は、カウント0ー1から甘く入ったスライダーを完璧に捉えるソロアーチ。今季40号で"投手・大谷"を援護した一発は、球団左打者新記録となる偉大すぎる一打でもあった。
そして、その裏も1三振を含む三者凡退で抑えて降板。メジャー自己最長となる8回を90球で投げ抜き、6安打1失点、無四球8奪三振の好投で今季8勝目を手にした。「投手・大谷と打者・大谷の競演」。デトロイトが大谷劇場に酔いしれた一夜となった。
構成●THE DIGEST編集部
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