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MLB

「まるでパワー付きのイチローだ!」元MLB投手が大谷翔平の“凄み”を力説!「打率も『まぁまぁ』ってレベルじゃない」

THE DIGEST編集部

2021.08.21

日夜、存在感を強めている大谷(右)。ついにはその打力をイチロー(左)と比較する声も上がった。(C)Getty Images

日夜、存在感を強めている大谷(右)。ついにはその打力をイチロー(左)と比較する声も上がった。(C)Getty Images

「彼にできないことは何もない」
「今年のように健康な状態さえ維持できるなら、オオタニは今後何年間も特別な存在になれるだろう」

 これはMLB通算251勝と3093奪三振の大記録を残したC.C.サバシアが、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)を評した言葉だ。今季の大谷は、名投手でさえ社交辞令ではない本音で褒め称えるほど、圧倒的なパフォーマンスを披露し続けている。
【動画】イチローにパワーが付いた打力発揮! 大谷翔平の豪快40号アーチはこちら

 打ってはリーグトップの40本塁打に加え、打点(88/メジャー3位タイ)にOPS(1.015)といずれもハイアベレージをマーク。投げてもここまで8勝を挙げ、防御率は2.79と抜群の安定感を維持。ここにアメリカン・リーグ5位の18盗塁という数字も残しているのだから、サバシアが「できないことは何もない」と舌を巻くのも無理はない。

 そんな27歳のサムライを絶賛するのは、サバシアだけではない。カナダのスポーツラジオ局『Sports Net』に出演した元トロント・ブルージェイズのリッキー・ロメロは、「オオタニはMLBで一番危険な打者だ」と持ち上げ、天才スラッガーの凄みを力説した。

「オオタニは500フィート(約152.4メートル)も打球をかっ飛ばせる。だけど何よりも危険なのは、彼がパワーだけでなく、アプローチの部分で自分の狙い球をきっちりと理解できている点だ。彼は打率.200程度で40本塁打を決めたわけじゃない。『まぁまぁだね』っていうレベルの打率よりうんと高いんだ。狙い球を逃していないように思えるね」
 
 2009年からの4年間で通算51勝を積み上げ、幾多の名打者たちと対峙してきた。そんなロメロは、日本が世界に誇る安打製造機を引き合いに出しながら、大谷がいかに優れているかを強調する。

「僕がオオタニを抑えるとしたら、映像を見てしっかりと研究をする必要がある。時々だけど、彼を見ているとイチローのバットの振り方を思い出すんだ。だから僕からすると、オオタニはイチローに途方もないパワーが付いた選手、って感じかな。イチローは素晴らしい打者で、厄介な相手だった。そんな彼にパワーが加わった姿を想像すると、ショウヘイ・オオタニになるのさ。もちろん、イチローのほうがはるかにバットを操るのは巧いけど、オオタニにはそれを補って余りあるパワーがある」

 自身の現役時代の経験からイチローの姿を重ねた36歳は、「彼がやっているのは、おそらく誰も見たことがないパフォーマンスだ。テレビに映っているときは、『見逃してはいけない』という気分になる。もう二度とこんな出来事は起きないかもしれない」ともコメント。大谷の活躍ぶりに、賛辞が淀みなく溢れた。

構成●THE DIGEST編集部
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