やや興奮気味に話した就任33年目のベテラン指揮官の言葉が、勝利の意味を物語っていた。
「甲子園の1試合は練習試合30試合分に相当すると言われますが、今日の勝利は100試合分くらいの価値がある」
近江が優勝候補の筆頭・大阪桐蔭を0対4からの逆転勝利でものにした。
大阪桐蔭は同じ近畿勢の中でもトップを突っ走っていただけに、大金星と言ってもいい勝利だろう。「相手は横綱ですから、必死に食らいついていった結果です」という近江・多賀章仁監督の言葉には実感がこもっていた。
3回表が終わった時点で0対4となっていた試合がひっくり返るとは、こちらも想像できなかった。今日の戦いで多賀監督らしかったのは、頑固一徹な手堅い野球だ。
4点ビハインドの3回裏、1死一、三塁の絶好のチャンスで、何とスクイズを決めたのだ。4点も差があれば、普通は一気に追いつきたいところだろう。4番に将来が楽しみな2年生・山田陽翔を置いた打線は力強さがある。畳みかける攻撃を期待できただけに、意外な作戦だった。
多賀監督はスクイズを選んだ理由をこう説明する。
「西山が1球目は振りにいってくれたのが大きい。あれで確実に1点をという気持ちになりました。初球を打ちにいってくれたから、2球目にスクイズをかけやすくなった。初回に3点を取られて、選手も思いのほか動揺も見えました。1点が入れば、流れが変わるかなと。西山が決めてくれたのが大きかった」
絶好のチャンス。西山が初球にスウィングしたことで、スクイズの警戒が緩むと睨んだのは、さすがはベテラン監督の采配である。
そして、多賀監督の言葉通り、この1点が近江ナインに大きな勇気をもたらした。
「甲子園の1試合は練習試合30試合分に相当すると言われますが、今日の勝利は100試合分くらいの価値がある」
近江が優勝候補の筆頭・大阪桐蔭を0対4からの逆転勝利でものにした。
大阪桐蔭は同じ近畿勢の中でもトップを突っ走っていただけに、大金星と言ってもいい勝利だろう。「相手は横綱ですから、必死に食らいついていった結果です」という近江・多賀章仁監督の言葉には実感がこもっていた。
3回表が終わった時点で0対4となっていた試合がひっくり返るとは、こちらも想像できなかった。今日の戦いで多賀監督らしかったのは、頑固一徹な手堅い野球だ。
4点ビハインドの3回裏、1死一、三塁の絶好のチャンスで、何とスクイズを決めたのだ。4点も差があれば、普通は一気に追いつきたいところだろう。4番に将来が楽しみな2年生・山田陽翔を置いた打線は力強さがある。畳みかける攻撃を期待できただけに、意外な作戦だった。
多賀監督はスクイズを選んだ理由をこう説明する。
「西山が1球目は振りにいってくれたのが大きい。あれで確実に1点をという気持ちになりました。初球を打ちにいってくれたから、2球目にスクイズをかけやすくなった。初回に3点を取られて、選手も思いのほか動揺も見えました。1点が入れば、流れが変わるかなと。西山が決めてくれたのが大きかった」
絶好のチャンス。西山が初球にスウィングしたことで、スクイズの警戒が緩むと睨んだのは、さすがはベテラン監督の采配である。
そして、多賀監督の言葉通り、この1点が近江ナインに大きな勇気をもたらした。