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「41本目の投手になりたくなかった」大谷翔平に“完勝”した若手右腕が対戦を回顧。「写真も一緒に撮ったよ!」

THE DIGEST編集部

2021.08.26

大谷から3つの三振を奪ったマッケンジー(左)。いつも以上に“気合”が入った理由とは?(C)Getty Images

 今や球界最高のバッターとしてメジャーに君臨する大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)。現地時間8月18日のデトロイト・タイガース戦では、両リーグ最速で40号本塁打に到達し、24日の試合は6打席1安打ながらも2四球を稼ぐと、OPS(出塁率+長打率)を1.001としてリーグ1位に返り咲いた。

 もっとも、大谷は18日の試合を最後に長打はゼロ本とやや調子を落としている。そして、その"原因"となったのは、21日クリーブランド・インディアンス戦の先発右腕の投球かもしれない。この試合、大谷の前に立ちはだかったのは、24歳の若手トリスタン・マッケンジーだった。

 球界有数のプロスペクトと評価されてきた右腕は身長196cmに対し、体重74kgの長身痩躯な体型が特徴だ。高台から放る4シームと高回転数のカーブを武器とし、大谷も彼の放るボールに対応できず3三振を喫している。

 そんなマッケンジーは24日、『ピッチング・ニンジャ』の愛称で知られるツイッターフォロワー数32万人超を誇る投球分析家、ロブ・フリードマン氏のYouTubeに出演。先週に印象的な投球を見せた投手第2位に選出され、同氏にさまざまな……というより、大谷について質問を受けたのだった。

【動画】大谷もお手上げ! 痩躯右腕のエグすぎカーブに空振り三振
 フリードマン氏は開口一番、「おいおい、僕の大好きなショウヘイに何てことしてくれたんだ」と冗談交じりに怒りのコメントをぶつけると、マッケンジーもたまらず爆笑。"弁明"するかのうように、「一緒に写真を撮ったんだよ! いやぁ彼は本当にクールだね」と語った。

 さらに「僕も彼のバッティングに夢中なんだ。メジャートップの40本塁打を打っている」と称賛。それでも「41本目の投手にはなりたくなかったんだよ」とマッケンジー。また、大谷からも「キミのカーブはすごいね!」と言ってもらえたんだと、ともに対戦を楽しんでいたことも明かしている。

 今シーズン、大谷が打っても抑えても、対戦相手の投手の多くが喜んでバトルを振返っている。そしてほぼ全員が、スリリングな経験に対してポジティブな感想を残しているのも印象的だ。もしかしたら、球史に残る大偉業の"1ページ"に、自分が関わっていることへの責務もあるのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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【動画】大谷もお手上げ! 痩躯右腕のエグすぎカーブに空振り三振