高校野球

【甲子園準決勝・投打のMVP】智弁学園・小畠一心は完投勝利&決勝3ラン、智弁和歌山・宮坂厚希も4安打の大活躍!<SLUGGER>

THE DIGEST編集部

2021.08.28

小畠(左)は今大会2度目の完投勝利。一方の宮坂(右)も大会通算で5割超の打率を残すなど、安定した活躍ぶりが目立つ。写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)

 2年ぶりの開催となった夏の甲子園。プロのスカウトも注目する選手も多いが、そのなかでも見事な活躍を見せた投手、野手を毎日その日のMVPとして選出する。準決勝の2試合からは以下の選手となった。

■投手MVP
小畠一心(智弁学園3年):9回 被安打3 1失点(自責点1) 5奪三振 2四球

 今大会では2度目の先発となったが、3回戦の日本航空戦に続いて1失点完投と見事なピッチングでチームを勝利に導いた。立ち上がりは少しばらつきもあったが、味方の好守もあって終始テンポの良い投球。京都国際打線のとらえた当たりが正面を突くような場面が多かったのも、小畠のリズムで守りやすかったことも影響しているように見えた。

 さらに圧巻だったのは9回だ。2点差という緊迫したマウンドでもストライク先行で三者凡退に抑え、京都国際に反撃の糸口さえつかませなかった。打者としても4回にチームメイトのスクイズ失敗を救う先制のスリーラン。結果的にはこれが決勝点となり、まさに"小畠の日"とも言える大活躍だった。
 
■野手MVP
宮坂厚希(智弁和歌山3年/1番・中堅手):5打席5打数4安打

 4安打の固め打ちで文句なしの選出。1回の第1打席では、近江先発・山田陽翔の決め球であるフォークが高めに浮いたのを逃すことなく、ライトオーバーのツーベースを放って先制点の口火を切る。続く5回にはストレートをとらえてレフト前ヒット。そして6回には、低めのフォークに上手く対応してチャンスを広げるセンター前ヒットを放ち、8回の最終打席では見事なセーフティバントも決めて見せた。

 巧みなバットコントロールによるミート力は素晴らしいものがあり、唯一の凡打だった第2打席のショートライナーも完璧にとらえた当たりだった。甘いボールはファーストストライクから振る積極性も光る。智弁学園との決勝戦でも、リードオフマンを担う宮坂のバッティングが勝敗を分ける大きなポイントになりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

【毎日更新!夏の甲子園PHOTO】2年ぶりに開催された夏の甲子園のベストショットを一挙公開!
 
NEXT
PAGE
【動画】京都国際打線を3安打1失点!智弁学園を決勝に導いた小畠