大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)はMVPとサイ・ヤング賞を獲れるのか。ダブル受賞への期待は膨らむ一方だ。
もはや投打における今季の活躍ぶりは周知の通り。41本塁打を放ち、本塁打王争いのトップに君臨する打力は圧巻の一語。一方で、ピッチングも渡米後自己最多となる8勝をマークしており、あのベーブ・ルース以来となる二桁本塁打・二桁勝利の達成も現実味を帯びている。
【動画】強打者を翻弄する大谷翔平の「消えるスプリット」はこちら
快進撃が続くなか、日増しに注目度を高めているのが、サイ・ヤング賞の行方である。後半戦に入ってから好投を続けるサムライが、受賞に値するという見方が徐々に強まっているのだ。
後半戦6登板で4勝を挙げている右腕は、投球内容も秀逸だ。38イニングを投げて防御率は2.13で、奪三振率も9.47とハイアベレージを記録。課題だった制球力も与四球率0.95と抜群の安定感を見せている。これをメジャートップクラスの打撃を披露しながらやってのけているのだから、驚異的と言うほかにない。
もちろん、シビアな声があるのも事実だ。米野球専門メディア『Off The Bench Baseball』は、「ありないような予想外の出来事がない限り、オオタニのMVP獲得は決定的だ。その議論は手短に済む」と評しながら、「オオタニにサイ・ヤング賞を与えるべきかは、依然として多くの議論の余地がある」と含みを持たせた。
同メディアは、「あなたがオールドスクールな統計を好むのであれば、アメリカン・リーグで最高勝率(8勝1敗)を維持し、防御率も全体6位のオオタニは推挙に値する。実際、今季の彼がMLBトップ5の投手ではないとは言い難い」と説きながら、「それでも現時点で“史上最高のひとり”は、サイ・ヤング賞の受賞候補からはかけ離れている」と論じた。
「オオタニは105イニングを投げている。それは勝率5割のエンジェルスの状況などを考慮すれば、決して悪くはない数字だが、過去のサイ・ヤング賞受賞者で最低の投球回数が180.2イニング(2018年のブレイク・スネル)だったことを考えれば、資格を得るには不十分である可能性が高い。
それからアメリカン・リーグの投手たちが軒並み素晴らしいシーズンを送っている点も、オオタニの受賞を妨げる要因だ。ゲリット・コール、ロビー・レイ、カルロス・ロドンらはいずれもオオタニより30イニング以上も多く投げ、好成績を収めている」
続けて「オオタニの投球はかなり良くなっている。だが、ほかの投手たちと比較して、彼の受賞の可能性は低い」と断じた同メディアは、こう締めくくっている。
「2021年シーズンがどう終わるにせよ、オオタニが野球界に特別な何かを提供してくれた事実に変わりはない。打席とマウンドの両方で見せた卓越したレベルのパフォーマンスは、誰も見たことがないものといっても過言ではない。ベーブ・ルースが1918年と1919年にやってのけた二刀流は特別なものだったが、それも今季のオオタニには及ばないものがある」
構成●THE DIGEST編集部
【PHOTO】世界が驚嘆する偉才・大谷翔平のキャリアを厳選ショットで一挙公開!花巻東、日ハム、エンジェルスでの活躍を振り返る
もはや投打における今季の活躍ぶりは周知の通り。41本塁打を放ち、本塁打王争いのトップに君臨する打力は圧巻の一語。一方で、ピッチングも渡米後自己最多となる8勝をマークしており、あのベーブ・ルース以来となる二桁本塁打・二桁勝利の達成も現実味を帯びている。
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快進撃が続くなか、日増しに注目度を高めているのが、サイ・ヤング賞の行方である。後半戦に入ってから好投を続けるサムライが、受賞に値するという見方が徐々に強まっているのだ。
後半戦6登板で4勝を挙げている右腕は、投球内容も秀逸だ。38イニングを投げて防御率は2.13で、奪三振率も9.47とハイアベレージを記録。課題だった制球力も与四球率0.95と抜群の安定感を見せている。これをメジャートップクラスの打撃を披露しながらやってのけているのだから、驚異的と言うほかにない。
もちろん、シビアな声があるのも事実だ。米野球専門メディア『Off The Bench Baseball』は、「ありないような予想外の出来事がない限り、オオタニのMVP獲得は決定的だ。その議論は手短に済む」と評しながら、「オオタニにサイ・ヤング賞を与えるべきかは、依然として多くの議論の余地がある」と含みを持たせた。
同メディアは、「あなたがオールドスクールな統計を好むのであれば、アメリカン・リーグで最高勝率(8勝1敗)を維持し、防御率も全体6位のオオタニは推挙に値する。実際、今季の彼がMLBトップ5の投手ではないとは言い難い」と説きながら、「それでも現時点で“史上最高のひとり”は、サイ・ヤング賞の受賞候補からはかけ離れている」と論じた。
「オオタニは105イニングを投げている。それは勝率5割のエンジェルスの状況などを考慮すれば、決して悪くはない数字だが、過去のサイ・ヤング賞受賞者で最低の投球回数が180.2イニング(2018年のブレイク・スネル)だったことを考えれば、資格を得るには不十分である可能性が高い。
それからアメリカン・リーグの投手たちが軒並み素晴らしいシーズンを送っている点も、オオタニの受賞を妨げる要因だ。ゲリット・コール、ロビー・レイ、カルロス・ロドンらはいずれもオオタニより30イニング以上も多く投げ、好成績を収めている」
続けて「オオタニの投球はかなり良くなっている。だが、ほかの投手たちと比較して、彼の受賞の可能性は低い」と断じた同メディアは、こう締めくくっている。
「2021年シーズンがどう終わるにせよ、オオタニが野球界に特別な何かを提供してくれた事実に変わりはない。打席とマウンドの両方で見せた卓越したレベルのパフォーマンスは、誰も見たことがないものといっても過言ではない。ベーブ・ルースが1918年と1919年にやってのけた二刀流は特別なものだったが、それも今季のオオタニには及ばないものがある」
構成●THE DIGEST編集部
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