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MLB

“ダルビッシュ超え”! ブルージェイズ左腕レイが1000投球回でのMLB最多奪三振記録を更新

THE DIGEST編集部

2021.08.31

メジャー新記録を樹立したレイ。今後の去就にも注目だ。(C)Getty Images

メジャー新記録を樹立したレイ。今後の去就にも注目だ。(C)Getty Images

 球史に新たなレコードが刻まれた。トロント・ブルージェイズの左腕ロビー・レイは現地時間8月30日、本拠地で行われたボルティモア・オリオールズ戦に先発すると、7回2失点10奪三振の好投で今季10勝目をマークした。

 この白星はただの1勝ではなかった。29歳のサウスポーはこの試合の7回に通算1000投球回に到達。そして通算1241奪三振とし、ダルビッシュ有(現サンディエゴ・パドレス)が持っていた1000投球回時点での歴代最多奪三振記録を更新したのだった。

【動画】これは打てない! レイのキレキレスライダーがこれだ!!
 それだけではない。3試合連続2ケタ奪三振はロジャー・クレメンス以来球団史上2人目、また26試合でのシーズン200Kもクレメンスと並ぶ球団最速記録でもあった。

 アリゾナ・ダイヤモンドバックス時代から傑出した三振奪取能力を誇っていたレイだが、過去7年間の与四球率は4.28とかなりの荒れ球が課題とし、一発病も弱点だった。2017年には15勝、防御率2.89、リーグ1位の奪三振率12.11をマークしてオールスター選出、サイ・ヤング賞投票7位に入る活躍を見せたが、以降も弱点はそのまま、昨季は防御率6点台と不振に陥った。

 そこで昨オフ、投手コーチのピート・ウォーカーと制球力アップに取り組み、不利なカウントに陥っても落ち着きを持った投球のできるマインドも培った。そのすべてが融合し、今季はサイ・ヤング賞候補と目される飛躍を遂げたのである。今オフに迎える初のFAでは争奪戦になる可能性も高そうだ。

構成●THE DIGEST編集部


 
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