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「選手としては変わっていない」“覚醒”した筒香嘉智を米メディアは冷静に分析「好不調の波が激しい傾向」

THE DIGEST編集部

2021.09.06

パイレーツに移籍後6本塁打を放っている筒香嘉智。この活躍はいつまで続くのだろうか。 (C) Getty Images

 先月のパイレーツへの途中加入後、早くも6本塁打を放っている筒香嘉智。好調を維持するスラッガーの変化を、米メディアが分析している。
 
 『NBC Sports』は「本塁打の無かったレイズ、ドジャース時代とは何か違っているのか」というテーマで記事を掲載。データの側面から筒香の変化に迫った。
 
 第一に、成績の向上を示す数字としてバレル率の向上を挙げた同記事。パイレーツに移籍後の数値は、ジョーイ・ギャロ、アーロン・ジャッジ(ともにヤンキース)に匹敵するものだと示し、「非常に良い部類に入る」と評価した。
 
 一方で、打球の速度や角度は安定しているという筒香。打席でのアプローチに変化がなく、コンタクト面の問題も引き続きみられることから、「質的には、選手としては変わっていないのではないか」と結論付けた。
 
 今後については、これまでの打席数の少なさを理由に「誰にもわからない」とした。また、現在の調子が続く保証がない理由を、以下のように示した。
 
「ツツゴウはBAPIP(本塁打以外のインプレ―打率)の低い打者の特徴をすべて備えている。このような打者は好不調の波が激しい傾向にある」

 移籍後のハイパフォーマンスは"偶然"なのか、それとも一皮むけた証しなのか。今季の残り一か月、日本が誇る長距離砲の真価が問われることになりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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