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MLB

大谷翔平のさらなる飛躍にMLB通算219勝の剛腕が指南!田中将大を引き合いに語った「一番大事な要素」とは?

THE DIGEST編集部

2021.09.07

幾多の修羅場をかいくぐってきたマルティネス(左)。今現在、球界のエリートに君臨する大谷(右)にメッセージを送った。(C)Getty Images

幾多の修羅場をかいくぐってきたマルティネス(左)。今現在、球界のエリートに君臨する大谷(右)にメッセージを送った。(C)Getty Images

 快進撃の続く大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)。彼の魅せる連日連夜の活躍は、百戦錬磨のレジェンドにとっても垂涎の的だ。

 今季の大谷はとにかく凄まじい。本塁打王争いのトップに位置する43本を記録しているバッティングはもはやワールドクラスの域だ。一方でピッチングも渡米後自己最多となる9勝を挙げ、防御率も2.97と安定。とりわけ後半戦は登板7試合中6試合でQS(6イニング以上を投げて自責点3点以内)を達成し、与四球率も1.20と快投を続けている。

 そんな大谷のピッチングを「本当に素晴らしい」とべた褒めするのは、元ボストン・レッドソックスのペドロ・マルティネスだ。

 以前にも大谷について「彼はたぶん人間じゃない。きっとモンスターか人造人間のような能力を持ったなにか、あるいはコンピューターチップが入っているとしか思えない」と褒めちぎっていたMLB通算219勝の剛腕は、MLBが作成する公式ネット番組『MLB Network』のなかで、改めて27歳の日本人右腕に惜しみない賛辞を贈った。
 
「オオタニが投げる球種はすべてが平均以上のクオリティーだ。私はそう思っている。そして今の活躍を語るうえで最も重要なのは、彼に対する過剰な報道がなくなったことだ。今は自分のピッチングや、やりたいことへの周囲の理解を快適に感じているはずだよ」

 さらに「それは彼がリーグで認められるようになった証明だ」と強調したマルティネス。だが、49歳となった偉大なレジェンドは、大谷のさらなる飛躍への指南も口にしている。

「ずっと活躍しているのもそうだが、彼は健康であり続けている。でなきゃ、あんなスライダーやスプリットは投げられないよ。タナカ(田中将大)を覚えているかい? メジャー1年目の彼のスプリットはかなりキレていた。ブンブンッていう感じの凄まじい落差だった。でも、怪我をしてからはあっちこっちに散らばり始めたんだ。だから、健康であるのは一番大事な要素なんだ。今のオオタニには、健康な身体と絶対的な3つの球種がある。これを保てるかは注目したい」

 それでも最後には「今以上にメジャーに慣れて、対戦相手を知り、自分がすべきことに必要なものを理解すれば、もっと活躍すると思う」と太鼓判も押された。球界を驚かせ続けている偉才は、マルティネスの言葉通りに今後も活躍を続けられるのか。その一挙手一投足に世界が熱視線を送っている。

構成●THE DIGEST編集部

【PHOTO】世界が驚嘆する偉才・大谷翔平のキャリアを厳選ショットで一挙公開!花巻東、日ハム、エンジェルスでの活躍を振り返る
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