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ゲレーロJr.も大谷翔平に3本差の40号到達!“元虎助っ人”フィルダー以来の「親子40本塁打」も達成

THE DIGEST編集部

2021.09.07

ゲレーロJr.(左上)が今季40号に到達。父シニア(右上)から21年ぶりの快挙で、フィルダー親子(下段)に続く偉業を成し遂げた。(C)Getty Images

ゲレーロJr.(左上)が今季40号に到達。父シニア(右上)から21年ぶりの快挙で、フィルダー親子(下段)に続く偉業を成し遂げた。(C)Getty Images

 アメリカン・リーグの本塁打王争いがヒートアップしている。

 トロント・ブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.は現地時間9月6日、敵地で行なわれたニューヨーク・ヤンキース戦の初回、右翼スタンドに今季40号となるソロアーチを叩き込み、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)、サルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)に続く大台に到達した。

【動画】ゲレーロJr.も40号本塁打! 親子での快挙を達成

 22歳の天才打者は今季開幕から好調で、三冠王も視野に入る打棒を披露していた。しかし、大谷が本塁打を量産して差を広げられると、自身も8月は疲労もあって打率.267、OPS.786と不振に陥り、一時は打率も打点もリーグ1位から陥落していた。
 
 それでも、一発は出ないながらも8月23日から自己最長の14試合連続安打とヒットを積み重ね、打率.321、出塁率.410、OPS1.014はリーグ1位と完全復活。そして、6日のヤンキース戦でも本塁打を含む3安打猛打賞の活躍を見せ、本塁打数も大谷まで3本差に迫って来たのだった。

 そして、ゲレーロJr.の40号はただの節目の本数ではなかった。殿堂入りしている父ゲレーロ・シニアも1999・2000年に40本塁打(42・44本)を記録しており、「親子40号」を達成。実は、この記録は過去に1組しか例がなく、セシル&プリンスのフィルダー親子だけが残した偉業だった。

 セシルといえば、1989年に阪神タイガースで活躍したあの助っ人だ。三振にキレてバットを叩きつけ骨折し、シーズンを終える形となったが、108試合で38本塁打、OPS1.031と大活躍。翌年からメジャーに復帰し、51本塁打&132打点で二冠獲得、翌年も同じく二冠、打点王を3年連続でクリアする見事な“逆輸入”だった。

 その息子プリンスも、愛らしい体型に違わぬ豪快なパワーを武器とし、2007年に23歳の若さで50号本塁打を達成。椎間板ヘルニアとなって突如現役引退となりながらも、父と同じ通算319本塁打を記録し、シルバースラッガー賞も3回獲得している。

 偉大な先達に並ぶ記録を残したゲレーロJr.。ホットな勢いを持続して、まだまだ射程圏内の三冠王まで到達できるのか注目だ。

構成●THE DIGEST編集部
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