多士済々のMLB。偉才・大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)といえども、容易にタイトルは掴めない。
今季の大谷は開幕から怒涛の快進撃を続けてきた。投打で異次元のパフォーマンスを披露する27歳は、現地時間9月7日時点で両リーグトップの43本塁打をマーク。日本人史上初のタイトル奪取に向けて歩みを進めている。
【動画】ヤンキース・ファンを驚かせた特大弾! セミエンの最新ホームランはこちら
一方でライバルたちのギアも上がっている。サルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ/41本)とブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ/40本)がともに40本の大台に乗せるなど、“キングの座”を虎視眈々と狙っているのだ。
そんななか、大谷がトップにいる本塁打王、さらにはMVPの座も脅かす存在が台頭してきた。トロント・ブルージェイズのマーカス・セミエンである。
もっともセミエンも、シーズン開幕からコンスタントに結果を出し続けてきた。昨オフのブルージェイズ移籍でセカンドにコンバートされた30歳は、守備の負担が減った影響から、今季は打撃で本領を発揮。前半戦で22本塁打をマークした勢いは後半戦も衰えず、7日時点で自己最多本数(33=19年)を更新する38ホーマーを打ち込んでいる。
後半戦の長打率(.585)では大谷(.446)を上回っているセミエン。そんな強打の内野手をMVPに推挙する声がある。米メディア『Barstool Sports』のジャレッド・カラビス記者は、「ショウヘイ・オオタニがMVPでないのなら、間違いなくセミエンが受賞にふさわしい」と主張。トロントの日刊紙『Tronto Sun』のスティーブ・シモンズ記者も「真面目な話、セミエンこそがアメリカン・リーグMVPの有力候補だと思う」と記している。
さらに米スポーツ専門メディア『Dead Spin』は、「アメリカン・リーグのMVPレースについて語るのは時間の無駄かもしれない。おそらく全会一致でショウヘイ・オオタニになる」と論じたうえで、他の候補者についても言及した。
「今年のMVP獲得争いの行方はもはや議論の余地がない。おそらくオオタニだ。彼はあらゆる可能性を示し、一人二役を自在にこなした。これがどれだけ凄いのかは誰もが理解しているはずだ。
しかし、投票用紙に別の名前を書いてはいけないというルールはない。素晴らしいシーズンを過ごしている他のプレーヤーもいる。今年、偉業とも言える好成績を収めたセミエンも間違いなくノミネートに値する」
その投打の活躍ぶりを考えれば、大谷のMVP受賞は順当と言える。はたして、注目の最優秀選手の栄冠は誰の頭上に輝くのか。エンジェルスの背番号17を含めた猛者たちの争いから目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
【PHOTO】世界が驚嘆する偉才・大谷翔平のキャリアを厳選ショットで一挙公開!花巻東、日ハム、エンジェルスでの活躍を振り返る
今季の大谷は開幕から怒涛の快進撃を続けてきた。投打で異次元のパフォーマンスを披露する27歳は、現地時間9月7日時点で両リーグトップの43本塁打をマーク。日本人史上初のタイトル奪取に向けて歩みを進めている。
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一方でライバルたちのギアも上がっている。サルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ/41本)とブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ/40本)がともに40本の大台に乗せるなど、“キングの座”を虎視眈々と狙っているのだ。
そんななか、大谷がトップにいる本塁打王、さらにはMVPの座も脅かす存在が台頭してきた。トロント・ブルージェイズのマーカス・セミエンである。
もっともセミエンも、シーズン開幕からコンスタントに結果を出し続けてきた。昨オフのブルージェイズ移籍でセカンドにコンバートされた30歳は、守備の負担が減った影響から、今季は打撃で本領を発揮。前半戦で22本塁打をマークした勢いは後半戦も衰えず、7日時点で自己最多本数(33=19年)を更新する38ホーマーを打ち込んでいる。
後半戦の長打率(.585)では大谷(.446)を上回っているセミエン。そんな強打の内野手をMVPに推挙する声がある。米メディア『Barstool Sports』のジャレッド・カラビス記者は、「ショウヘイ・オオタニがMVPでないのなら、間違いなくセミエンが受賞にふさわしい」と主張。トロントの日刊紙『Tronto Sun』のスティーブ・シモンズ記者も「真面目な話、セミエンこそがアメリカン・リーグMVPの有力候補だと思う」と記している。
さらに米スポーツ専門メディア『Dead Spin』は、「アメリカン・リーグのMVPレースについて語るのは時間の無駄かもしれない。おそらく全会一致でショウヘイ・オオタニになる」と論じたうえで、他の候補者についても言及した。
「今年のMVP獲得争いの行方はもはや議論の余地がない。おそらくオオタニだ。彼はあらゆる可能性を示し、一人二役を自在にこなした。これがどれだけ凄いのかは誰もが理解しているはずだ。
しかし、投票用紙に別の名前を書いてはいけないというルールはない。素晴らしいシーズンを過ごしている他のプレーヤーもいる。今年、偉業とも言える好成績を収めたセミエンも間違いなくノミネートに値する」
その投打の活躍ぶりを考えれば、大谷のMVP受賞は順当と言える。はたして、注目の最優秀選手の栄冠は誰の頭上に輝くのか。エンジェルスの背番号17を含めた猛者たちの争いから目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
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