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MLB

「無意味な議論だ」大谷翔平とベーブ・ルースの“比較論”に米メディアが見解「これはフェアではない」

THE DIGEST編集部

2021.09.07

投打にわたって凄まじい躍動を見せる大谷(左)。今シーズンの活躍は度々ルース(右)と比較されることも多い。(C)Getty Images

投打にわたって凄まじい躍動を見せる大谷(左)。今シーズンの活躍は度々ルース(右)と比較されることも多い。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平が今シーズン、出色のパフォーマンスを続けているのは周知のとおりである。

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 二刀流としてプレーをする大谷は、打率こそ.258ながら、43本塁打、93打点、OPS.970といずれもハイアベレージを記録。さらに、投げては防御率2.97で9勝1敗という好成績を残している。この活躍を受け、今回「ショウヘイ・オオタニとベーブ・ルースの比較はフェアではない」と指摘したのが、米メディア『The Cold Wire』だ。

 記事を執筆したスティーブン・クビッツァ氏は、まず「ショウヘイ・オオタニは2021年、投打両方の圧倒的な強さでMLBファンを魅了した」と始めると、その周囲の反応について「誰もがベーブ・ルースと比較しがちだ」と言及。「しかし、この比較は公平なものではない」と主張している。

 その理由として記事内で取り上げているのは、単純に「まったく異なる時代だから」というもの。ルースの全盛期にあたる1920年代は「まだMLBが機関としての初期段階」であり、「実際にその場にいない我々にとって、真にゲーム感の違いをつかみ取るのは難しい」という。
 
 先月には、元MLB選手のデビッド・ジャスティス氏も、ルースについて「彼はニグロリーグ、アジア、ラテン系の選手と対戦していない。つまり、ひとつの集団としか対戦していないんだ」と『TMZ Sports』に語っていたが、やはりこの2人を比較するのは難しいという意見は一少なくないようだ。

 その後も、「(大谷が)幼い頃から最先端のトレーニングを受けており、これまでの中で最高の機器を使用しているのは明らかだ」と環境の違いを指摘したクビッツァ氏。両者のスタッツを振り返り、最後はこの“比較論”に対する自身の考えとして、次の言葉で締めくくっている。

「きっと、ルースも自身の時代では他の選手と比べられていただろう。ただ、この無意味な議論をしなくても、選手それぞれが自分の個性を発揮していればいいのだ」

 連日の躍動で球界に話題を提供し続けている大谷。はたして、この偉業をどこまで続けていくのだろうか。今後も球史に残る偉才の活躍から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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