開幕から快進撃を続けてきた偉才が苦しんでいる。ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平だ。
【動画】不振ぶりが顕著!? 外角球をあっさり振った大谷翔平の三振シーン
今季の二刀流での活躍を目の当たりにした米メディアやファンの間では、早くも「MVPはオオタニで間違いない」との定評を得ている。一方で後半戦に入ってから、彼が打撃不振に陥っているのも紛れもない事実だ。
もっとも、現地時間9月15日の時点で44本塁打はメジャー全体2位タイで、94打点、OPS.956も十分称賛に値するスタッツである。しかし、ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)やサルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)といったライバルたちの好調ぶりに比較すると、大谷の不振は顕著に見て取れる。
ここ1か月の102打席での三振数は31。それに合わせて打率も.165と下降線を辿っている。そんな27歳のサムライの現況には、地元メディアも不安を隠さない。日夜、エンジェルスのあらゆる情報を追っている地元紙『Orange County』のジェフ・フレッチャー記者は、「オオタニだって他の打者と同じようにスランプに陥る」と分析した記事を掲載。そのなかでジェレミー・リード打撃コーチの見解を紹介した。
「疲労は問題になっているだろうね。オオタニはピッチングとバッティングをほとんど休みなく続けてきて、もう9月だ。投球に対するゲームプランと打撃に対するゲームプランをどちらも立て、それを実行するのは精神的にも疲れるものなんだ」
やはり二刀流を続けてきた影響は、本人が考えていた以上に出ているのかもしれない。また、米スポーツ専門メディア『The Athletic』も「エンジェルスの天才オオタニが、打撃スランプの泥沼にハマった」と指摘。「不振に陥ったと考えられる8月以降、彼は引っ張る打球が66.7%にまで増加している」と私見を示した。
この“引っ張りモード”は、ほかでもないエンジェルスのジョー・マッドン監督も「センター方向を意識しないといけない」と問題視する課題だ。その指揮官のコメントを踏まえたうえで『The Athletic』は、「相手投手がオオタニにストライクを投げない場面が増えた。それも原因のひとつだ」とし、次のように論じている。
「ボールを強引に引っ張る場面が顕著だ。オオタニが打った流し打ちの本塁打は、シーズン折り返し地点の7月2日以来、およそ2か月半もない。さらに流し打ちのヒットでさえ、8月13日以降の直近1か月で生まれていないのだ」
レギュラーシーズンは残りわずか。大谷は大フィーバーを巻き起こしたシーズンをより良いかたちで締めくくれるだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
【PHOTO】世界が驚嘆する偉才・大谷翔平のキャリアを厳選ショットで一挙公開!花巻東、日ハム、エンジェルスでの活躍を振り返る
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今季の二刀流での活躍を目の当たりにした米メディアやファンの間では、早くも「MVPはオオタニで間違いない」との定評を得ている。一方で後半戦に入ってから、彼が打撃不振に陥っているのも紛れもない事実だ。
もっとも、現地時間9月15日の時点で44本塁打はメジャー全体2位タイで、94打点、OPS.956も十分称賛に値するスタッツである。しかし、ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)やサルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)といったライバルたちの好調ぶりに比較すると、大谷の不振は顕著に見て取れる。
ここ1か月の102打席での三振数は31。それに合わせて打率も.165と下降線を辿っている。そんな27歳のサムライの現況には、地元メディアも不安を隠さない。日夜、エンジェルスのあらゆる情報を追っている地元紙『Orange County』のジェフ・フレッチャー記者は、「オオタニだって他の打者と同じようにスランプに陥る」と分析した記事を掲載。そのなかでジェレミー・リード打撃コーチの見解を紹介した。
「疲労は問題になっているだろうね。オオタニはピッチングとバッティングをほとんど休みなく続けてきて、もう9月だ。投球に対するゲームプランと打撃に対するゲームプランをどちらも立て、それを実行するのは精神的にも疲れるものなんだ」
やはり二刀流を続けてきた影響は、本人が考えていた以上に出ているのかもしれない。また、米スポーツ専門メディア『The Athletic』も「エンジェルスの天才オオタニが、打撃スランプの泥沼にハマった」と指摘。「不振に陥ったと考えられる8月以降、彼は引っ張る打球が66.7%にまで増加している」と私見を示した。
この“引っ張りモード”は、ほかでもないエンジェルスのジョー・マッドン監督も「センター方向を意識しないといけない」と問題視する課題だ。その指揮官のコメントを踏まえたうえで『The Athletic』は、「相手投手がオオタニにストライクを投げない場面が増えた。それも原因のひとつだ」とし、次のように論じている。
「ボールを強引に引っ張る場面が顕著だ。オオタニが打った流し打ちの本塁打は、シーズン折り返し地点の7月2日以来、およそ2か月半もない。さらに流し打ちのヒットでさえ、8月13日以降の直近1か月で生まれていないのだ」
レギュラーシーズンは残りわずか。大谷は大フィーバーを巻き起こしたシーズンをより良いかたちで締めくくれるだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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