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「リスクに意味はない!」米メディアが投手・大谷翔平の“今季終了”を予想「衰退は避けられないものだった」

THE DIGEST編集部

2021.09.18

勤続疲労の影響でハイパフォーマンスを披露できずにいる大谷。ついには登板回避を余儀なくされた彼の今後に、現地メディアも強い関心を寄せる。(C)Getty Images

 怒涛の快進撃を続けてきたヤングスターの状態が不安視されている。

 現地時間9月16日、ロサンゼルス・エンジェルスのジョー・マッドン監督は、翌日に行なわれるオークランド・アスレティックス戦で先発予定だった大谷翔平の登板回避を発表した。
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 開幕から21試合に登板して9勝(2敗)をマークしている大谷。あのベーブ・ルースが1918年に記録した「二桁本塁打・二桁勝利」まであと1勝に迫っており、周囲からは"野球の神様"が残した大偉業を27歳のサムライが成しえるかに注目が集まっていた。

 もっとも現時点でも、すでに数字は特筆に値する。今季の大谷は44本塁打、94打点、23盗塁という圧巻の打撃成績を残しながら、防御率3.36の安定した投球を誇示してきた。ちなみに1918年のルースは13勝(7敗)を挙げた一方で、打撃面では11本塁打、66打点、7盗塁にとどまっている。

 とはいえ、球界に燦然と輝く偉業に並ぶのは並大抵ではなく、それだけに大谷の負傷を惜しむ声は少なくない。米最大の移籍情報サイト『MLB Trade Rumors』は、「オオタニは今季、もう投げないほうがいいかもしれない」と論じる。
 
 先述の会見でマッドン監督は「我々は様子を見る必要がある」と今後の登板機会についての明言を避けた。そこで同メディアは、ワイルドカード争いからも10ゲーム差と離され、プレーオフへの進出が絶望的なエンジェルスの現況を踏まえて、次のように提唱している。

「今季のオオタニが披露し続けてきた、投打における唯一無二の仕事量とクオリティーを考えれば、ある程度の衰退は避けられないものだった。そして、残りのシーズンにおいてエンジェルスがプレーする理由は、ハッキリ言ってあまり多くは残っていない。すでに怪我人だらけになっているチームの中で、オオタニにリスクを負わせることにはあまり意味がないのだ」

 二刀流でのプレーに強いこだわりを抱いてきた。それだけにシーズン終盤での足踏みには、本人ももどかしさを感じているはずだ。いずれにせよ、マッドン監督や球団首脳陣が下す最終判断に注目が集まる。

構成●THE DIGEST編集部

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