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本塁打王へ邁進するゲレーロJr.! ブルージェイズ専門サイトは「MVP獲得を邪魔しているのはオオタニという怪物」と分析

THE DIGEST編集部

2021.09.18

46号本塁打を放ったゲレーロJr.。大谷やペレスを突き放すホームランアーティストは、その勢いを加速させている。(C)Getty Images

46号本塁打を放ったゲレーロJr.。大谷やペレスを突き放すホームランアーティストは、その勢いを加速させている。(C)Getty Images

 神童スラッガーが、本塁打王への歩みをさらに進めた。

 現地時間9月17日、ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)は、本拠地で行なわれたミネソタ・ツインズ戦に「3番・一塁」で先発出場。3回の第2打席で両リーグ単独トップとなる46号アーチを放った。
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 目の覚めるような一発だった。3回1死無塁の場面で、相手右腕マイケル・ピネイダと対峙したゲレーロJr.は、カウント0-1から真ん中高めに抜けたスライダーを強振。力強く弾き返された打球はあっという間にレフトスタンドに着弾した。

 史上最年少での三冠王を見据える22歳は、9月に入ってから7発目と勢いが加速中だ。ともに本塁打王を争うサルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ/45本)と大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス/44本)との差も広げている。
 
 もはやシーズン50本を超えるハイペースだ。そんな量産体制にある俊英スラッガーの快進撃に賛辞も相次いでいる。ブルージェイズの専門メディア『Jays Journal』は、「過去にブルージェイズでシーズンMVPを勝ち取った選手たちと比べてもブラッディJr.(ゲレーロJr.の愛称)のパフォーマンスは素晴らしい」と評している。

 さらに同メディアは今季のゲレーロJr.のfWAR(米データ専門サイト『FanGraphs』の活躍度を示す指標)が、「6.5」だと紹介。これが2015年に球団史上2人目のMVPとなったジョシュ・ドナルドソン(現ツインズ)の7.1に迫る値だと強調し、「本来であれば、MVPにふさわしいはずだが……」と記し、あの男の名を引き合いに出した。

「ブラッディJr.のMVP獲得の邪魔しているのは、ショウヘイ・オオタニという二刀流の怪物だけだ。センセーションを巻き起こす日本人は、打者と先発投手として合計7.2fWARを記録。現時点で最も受賞に近いとされている。もちろん、ブラッディJr.が本塁打王、そして三冠王となり、チームをプレーオフに導けば、MVPレースが完全に終わることはないはずだ」

 自らの父ですら成しえなかった本塁打王ならびに三冠王へ邁進する22歳。彼は好調を維持したまま、シーズンを駆け抜けるのか。パワフルな打棒から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部
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