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MLB

「オオタニは超越的だ!」ゲレーロJrの快進撃の裏で大谷翔平のMVP待望論が止まず「獲れないなら野球界から離れる」

THE DIGEST編集部

2021.09.15

大谷(左)とゲレーロJr.(右)。両雄の圧倒的パフォーマンスがMVPを巡る争いに“カオス”をもたらしている。(C)Getty Images

大谷(左)とゲレーロJr.(右)。両雄の圧倒的パフォーマンスがMVPを巡る争いに“カオス”をもたらしている。(C)Getty Images

 今季のMLBはアメリカン・リーグのシーズンMVPの行方が混沌としている。

 目下、最有力候補とされているのは、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)とブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)のふたりだ。

 この両雄が見せている今季の快進撃は周知のとおり。前者は開幕から二刀流で圧巻のパフォーマンスを披露。打っては44本塁打、94打点、長打率.605などハイアベレージをマーク。投げても9勝(2敗)を挙げ、奪三振率も10.61とリーグ屈指の数字を残している。

 一方、後者の成績も堂々たるものだ。打率(.315)と本塁打(45)はいずれもメジャートップ。打点でもトップのサルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)に6差(103)と迫り、史上最年少での三冠王も十分に射程圏にある。

 とりわけ直近10試合で6発を放っているゲレーロJr.の勢いは凄まじい。本塁打王争いで大谷を抜き、トリプルクラウン(三冠王)達成を現実的な目標にした彼の台頭で、MVP争いは混迷の度合いが増している。一部では「もはやオオタニだけを推すのは不可能だ」(ベネズエラのスポーツ専門サイト『Liber』)と訴えるメディアもあるほどだ。
 
 かたや大谷を推挙する声がいまだ根強いのも事実だ。開幕前には、誰もが二刀流に対して「どこかで無理が生じる」と疑念を抱いていたが、シーズンを通してプレーし続けたパフォーマンスへの評価はやはり大きい。

 レギュラーシーズンが佳境を迎えるなかで、27歳のサムライへの後押しは現地でも絶えない。MLBのあらゆるデータを取り扱う米専門サイト『High Heat Stats』は、「もしも、ショウヘイ・オオタニが今年のアメリカン・リーグMVPを獲れないなら、私たちは野球界から離れようと思う」と宣言。そして、こう論じた。

「もちろん、信じられないようなシーズンを謳歌した他のプレーヤーはいる。しかし、今シーズンのオオタニは超越的であり、伝説的だ。仮に受賞すれば、永遠に記憶されるMVPになる」

 ごく当たり前のようにMVPに推挙される大谷。それ自体が彼の凄みを物語ると言えるのかもしれない。MLBで“最も価値”がある選手になるためには、シーズン残り18試合でのパフォーマンスが鍵となるが、はたして――。

構成●THE DIGEST編集部
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