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MLB

MLBの新人王争いもいよいよ大詰め!2人に絞られたナ・リーグ。一方でア・リーグは混戦模様<SLUGGER>

宇根夏樹

2021.09.19

ナ・リーグ新人王争いはインディア(左上)とロジャース(右上)にほぼ絞られた。一方のア・リーグはキューバ出身のアロザレーナ(左下)にガルシア(右下)ほか、候補が乱立している。(C)Getty Images

ナ・リーグ新人王争いはインディア(左上)とロジャース(右上)にほぼ絞られた。一方のア・リーグはキューバ出身のアロザレーナ(左下)にガルシア(右下)ほか、候補が乱立している。(C)Getty Images

 2021年のレギュラーシーズンも、大詰めを迎えようとしている。各アウォードの行方も気になるところだ。とりわけ受賞チャンスが1度しかない新人王は注目している。サービスタイム45日、130打数、50イニングのどれか一つでも超えると、翌年から対象ではなくなるからだ。

 ナ・リーグの新人王は、トレバー・ロジャース(マーリンズ)とジョナサン・インディア(レッズ)のどちらかになりそうだ。ロジャースは23先発、122.2イニングで防御率2.71。80イニング以上&防御率3.50以下のルーキーは、ナ・リーグではロジャースしかいない。一方、二塁手のインディアはすでに規定打席をクリアし、20本塁打とOPS.800をクリアしている。

 彼らに次ぐダークホースを挙げるなら、26本塁打のパトリック・ウィズダム(カブス)と15本塁打&21盗塁のジャズ・チゾムJr.(マーリンズ)だろう。ただ、2人とも出塁率が3割そこそこと低い。絞られたとは言っても、チームがプレーオフ争いに加わっていることもあり、印象度でもインディアがロジャースを上回る。このままいけば、レッズから実に22年ぶりの新人王が生まれそうだ。

 一方、ア・リーグの新人王争いは混沌としている。野手は、パワーならともに30本塁打のアドリス・ガルシア(レンジャーズ)とライアン・マウントキャッスル(オリオールズ)が一歩抜けているが、19本塁打ながら盗塁も2ケタに達し、2人に比べて出塁率も高いランディ・アロザレーナ(レイズ)も捨て難い。

 投手では、先発なら11勝、防御率3.37のルイス・ガルシア(アストロズ)、7勝、3.68のケイシー・マイズ(タイガース)が筆頭候補。2人とも現時点で140イニングを超えている。リリーフでは、64登板で防御率1点台&20セーブをクリアしているエマニュエル・クラッセ(インディアンス)が有力候補に上がる。
 
 ちなみに、ともにキューバ出身のA・ガルシアとアロザレーナは異色の経歴を持っている。ガルシアは2016年に巨人で4試合に出場し、夏に契約を解除された後、帰国する際に経由したフランスで亡命。今季はメジャー3年目となる。

 15年に粗末なボートで夜のカリブ海を渡るという、命がけの船旅を経て亡命したアロザレーナは、昨年のポストシーズンで10本塁打。単年の最多記録を2本更新し、リーグ優勝決定シリーズではMVPに選ばれた。新人王を受賞する前にすでにメジャーでインパクトを残した、史上でもかなり稀有な例だ。

 なお、球界最高のプロスペクトとして注目を集めていたワンダー・フランコ(レイズ)は、メジャーデビューが6月下旬と遅く、62試合しか出ていない上、9月11日に故障者リスト入り。もっとも、いまだ継続中の39試合連続出塁は、43試合のフランク・ロビンソン(1956年)に次ぎ、20歳以下では歴代2番目の長さ。高い資質を存分に発揮しており、アロザレーナとともに、レイズを球団初のワールドチャンピオンへ導く原動力となり得るだろう。

文●宇根夏樹

【著者プロフィール】
うね・なつき/1968年生まれ。三重県出身。『スラッガー』元編集長。現在はフリーライターとして『スラッガー』やYahoo! 個人ニュースなどに寄稿。著書に『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。
 
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