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自身最多の55球!大谷翔平の”伝家の宝刀”を米記者絶賛「スプリッターが威力を発揮した」

THE DIGEST編集部

2021.09.20

10勝目とはならなかったものの、大谷が披露したピッチングは圧巻だった。(C)Getty Images

10勝目とはならなかったものの、大谷が披露したピッチングは圧巻だった。(C)Getty Images

 伝家の宝刀が冴え渡った。

 ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は現地時間9月19日のオークランド・アスレティックス戦に「2番・投手」で先発し、8回を投げ10個の三振を記録。相手の脅威となったのは、大谷が最も得意とする変化球だった。

【動画】「MVPコール」が響く中……大谷、気合の投球でピンチをしのいでガッツポーズ!

 この日は序盤から、ストレート、変化球ともキレも良く、初回から2つのアウトを空振りでの三振で奪うなど上々の立ち上がりをみせた。2回、3回とソロホームランを許し2点を失うも、5回までに5つの三振を奪いこの日の好調ぶりをアピール。7回には打者3人を全て空振り三振に切って獲り、終盤まで球威は衰えをみせなかった。この日の大谷は8回を投げ抜き、球数108、被安打5、10奪三振の好投を繰り広げたものの、チームは敗れ、10勝目はならなかった。

 打者では5打席ノーヒットに終わり、本塁打数も積み上げられなかったが、6回の打席でセーフティバントを試みるなど、出塁への執念もみせている。
 
 勝ち星を逃したとはいえ、投球内容は圧巻だった。特に最後まで冴え渡ったのが「魔球」とも言えるスプリッターだ。コントロールも良く、打者の手前で変化し、6月5日のマリナーズ戦以来となる二桁奪三振を記録する原動力となった。

『Los Angeles Times』のマイク・ディジオバンナ記者は「オオタニのスプリッターが威力を発揮し、オークランドを抑え込んだ」と報じている。初回から三振を重ねたスプリッターの球威を絶賛。また、同紙では試合後、マッドン監督のインタビューにも触れ、大谷について「これまで色々な握り方を試していたが、今日はうまく投げていたようだ」と讃えるコメントを伝えている。

 この日、108球のうち、ミットに投げ込んだスプリッターは実に55球を数えた。この数字は大谷のこれまでのキャリアでは最多。投球内容に加え、その数字からも現在の大谷の好調さが窺える。

 試合には敗れたものの、リアル二刀流として精一杯のプレーをみせた大谷。そしてスプリッターという「伝家の宝刀」にさらに磨きがかかったことも証明してみせた。打者として、そして投手として、残りの登板での「偉業」達成の可能性を十分に感じさせるこの日の試合内容だった。

構成●THE DIGEST編集部

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