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MLBの名物記者が「オオタニがMVPになるべき17の理由」を発表!ライバルのゲレーロJr.を上回る数々の指標とは

THE DIGEST編集部

2021.09.22

現地21日に45号ホームランを放った大谷。トップとは1本差で本塁打王の可能性も再び上昇してきた。(C)Getty Images

現地21日に45号ホームランを放った大谷。トップとは1本差で本塁打王の可能性も再び上昇してきた。(C)Getty Images

「果たして大谷翔平(エンジェルス)はMVPにふさわしいのか?」

 このテーマについては、本場アメリカでも議論が白熱している。ライバルであるブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)は現在、46本塁打と打率.321で両リーグトップ。打点105も4位タイと、2012年のミゲル・カブレラ(タイガース)以来、9年ぶりの三冠王の可能性を残しているからだ。

 そんな中、『スポーツ・イラストレイテッド』誌の名物野球ライター、トム・バードゥッチ氏が現地9月20日、「ア・リーグMVPの選択肢はひとつだけだ」と題した記事を公開。バードゥッチ氏は「他のシーズンならゲレーロJr.がMVPだ」と述べつつも、「MVPになるべき17の理由」を添えて、大谷を強力に推している。具体的には以下のようなものだ。※成績は基本的に現地20日時点

1.大谷は打者としての打席と、投手としての対戦打者数を合わせると、1087打席となる。これは、ベーブ・ルースが1918年(1042打席)と19年(1033打席)に記録した数字を上回っている。

2.大谷は勝利貢献度を現す総合指標WAR(Baseball Reference版)で8.1を記録し、6.8のゲレーロJr.を上回っている。

3.ゲレーロJr.のWARはチームトップですらない(チーム2位タイ)。

4.歴史上、1シーズンで9本塁打以上&20先発以上を両方クリアした選手はいない。ましてや大谷は44本塁打を打っている。

5.大谷以前はオールスター・ゲームに打者と投手の両方で選ばれた選手はいなかった。

6.大谷の奪三振率は10.65で、勝率は8割を超えている。1シーズンに22先発以上でこの記録を達成した選手は他に7人いるが、7人とも通算5本塁打すらクリアしていない。

7.1シーズンに44本塁打23盗塁以上は、大谷の他に史上3人しかいない。
 
8.大谷は左打者だが、左投手に対する長打率.629はメジャートップ(200打席以上)。この数字は右打者のゲレーロJr.(.521)よりも高い。

9.大谷はハイ・レバレッジ(試合の中で重要度の高い場面)の状況で打率.391をマーク。また、ピッチングの際のハイ・レバレッジな状況でも、被打率.097を記録している。

10.得点圏の場面で投手・大谷の被打率は.128。これは、得点圏の統計が始まって以来3番目に優れた数字。

11.3巡目の対戦で投手・大谷の被打率は.165。3巡目で100人以上の打者と対戦した投手ではMLB2位の数字。

12.大谷は今季、35本塁打以上&16内野安打を両方達成した2人のうちの1人(もう1人はパドレスのフェルナンド・タティースJr.)。

13.大谷がストライクゾーンの速球を見逃す割合は22.2%。これはMLBで2番目に低い数字。

14.8月1日以降、大谷に対してストライクゾーンにボールを投じられたのは43.3%に過ぎない。これはMLBで4番目に低く、勝負を避けられがちなことを意味している。

15.ブルージェイズには、ゲレーロJr.以外に200塁打以上を記録している打者は少なくとも5人いる。一方、エンジェルスには大谷以外に1人(ジャレッド・ウォルシュ)しかいない。

16.大谷は全安打の45%が長打。一方でゲレーロJr.は36%でしかない。

17.大谷のスプリッターは、MLB全投手の中で最も打つのが難しい球種(被打率.067)。通算で538球投げているが、いまだ被本塁打は1本もない。

 メジャーなデータからマニアックな記録まで、細かく見ていくとこれだけ大谷には優れている点がある。ゲレーロJr.もまた傑出した活躍を見せているのは間違いないが、やはり投打二刀流で結果を残している大谷の方が、MVPにふさわしいと言えるのではないのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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