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「屈辱のノーヒット」“怪物ルーキー”佐藤輝明の大スランプを海外メディアもクローズアップ!「強大なパワーの裏で弱点も」

THE DIGEST編集部

2021.09.28

相手バッテリーの警戒が強まり、苦戦が続いている佐藤。猛虎軍団の勢いをも左右するルーキーの不振に海外メディアも注目している。写真:THE DIGEST写真部

相手バッテリーの警戒が強まり、苦戦が続いている佐藤。猛虎軍団の勢いをも左右するルーキーの不振に海外メディアも注目している。写真:THE DIGEST写真部

 今季のプロ野球界で異彩を放ってきた怪物ルーキーの足踏みが続いている。阪神タイガースの佐藤輝明だ。

 開幕1軍入りを果たした佐藤は大型プロスペクトに違わぬ力を発揮してきた。左打者が不利とされる甲子園で23発を放ち、田淵幸一が1969年に作った球団新人記録を更新。周囲の期待を上回る驚異的な打棒を見せてきた。
【動画】虎の4番として放った圧巻弾! 佐藤輝明の逆転満塁ホームランをチェック

 しかし、その快進撃はライバルたちの警戒が強まった後半戦に入ってからピタッと止まった。そしてついには9月26日の巨人戦で、自身が作り出していたセ・リーグ野手の無安打記録も50打席にまで伸びた。ちなみに日本球界の最長記録はケルビン・トーベ(1993年)の53打席だ。

 スランプの原因は疲労や敵軍の研究など様々に考えられる。だが、佐藤の不振によって、16年ぶりの“セ界制覇”を目指すチームの勢いも下火となったのは言うまでもない。

 そんな若虎の打撃不振は海を渡り、海外でもクローズアップされている。日夜、海外の野球情報を熱心に発信し続けている韓国メディア『OSEN』は、「140メートルの場外弾を放った怪物ルーキーが、50打席連続ノーヒットの屈辱を味わった」と報道。「サトウはとくに広い甲子園でホームランを打ち続け、一躍人気となった」と開幕時の快進撃を伝えたうえで、現状をこう評している。
 
「5月28日の西武ライオンズ戦では1試合3本もかっ飛ばし、セ・リーグ新人では1958年長嶋茂雄以来63年ぶりの記録を達成したサトウだが、最後にヒットを打ったのは、8月21日の中日ドラゴンズ戦のセンター前ヒット。それから1か月以上も彼はヒットを打てていない。187センチ、97キロの頼もしい体格に秘められた強大なパワーの裏で弱点も多く。相手が誘い球を多投するようになると空振りが多くなり始めた」

 阪神には、ジェリー・サンズやメル・ロハスJr.など韓国球界とゆかりのある選手も多い。それだけに同メディアは、こう記事を結んでいる。

「サトウの停滞によって首位を快走していた阪神は、ヤクルトとの激しいデッドヒートを余儀なくされている。それだけに23歳の大砲が、ふたたび猛烈なヒットとクールなホームランを打ち始めることが何よりも望まれている」

 矢野燿大監督の抜群の信頼を勝ち得てきた佐藤。ここ数試合はノーヒットが続きながらも、ヒット性の痛烈な当たりが出ているだけに、その一本を虎党たちも心待ちにしているはずだ。

構成●THE DIGEST編集部
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