今季のアメリカン・リーグMVPの行方が話題を集め続けている。
目下、受賞が有力視されているのが、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)とブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)のふたりだ。
【動画】2分で全てを見よ! 大谷翔平の今季全本塁打シーンをチェック
ともに成績と話題性は申し分ないレギュラーシーズンを送った。二刀流戦士としてさまざまな名シーンを創出した前者は、打撃で46本塁打、100打点、103得点を記録。投げては9勝(2敗)をマークして、防御率も3.18だった。一方の後者は48本塁打でリーグタイトルを獲得。打率.311、打点111、OPS1.002といずれもハイアベレージを残した。
とりわけ打撃面でのインパクトは特大で、両雄のMVP選出を巡る論争は、レギュラーシーズンが終わったいまも続いている。それでもやはり、二刀流戦士として異能ぶりを遺憾なく発揮したサムライを推挙する声が強まっている。
そうした状況下で、ゲレーロJr.の所属するブルージェイズの地元メディアから、興味深い意見が飛び出した。現地時間10月5日、カナダの放送局『Sports Net』は、「数字で分析。ショウヘイ・オオタニの歴史的な二刀流シーズン」と銘打った特集記事を掲載し、「オオタニが間違いなくMVP獲得の最有力候補だ」と記したのだ。
無論、同メディアは元々、地元のヤングスターを推していた。だが、二刀流としてフルシーズンを戦い抜いた大谷の凄みを目の当たりにして、白旗を上げざるを得なかったようだ。
「2021年のレギュラーシーズンが終了し、ファンの興味はポストシーズンと主要な個人タイトルの行方に移行している。そんななか、投打でセンセーションを巻き起こしたショウヘイ・オオタニはア・リーグMVP獲得の最有力候補だ。我々のブルージェイズの一塁手ブラディミール・ゲレーロJr.はシーズンが進むにつれて差を縮めたが、2021年はオオタニの年だった」
大谷をMVPに推す理由として「なによりも歴史的。162試合を通して投打にハイレベルという稀有なところ」を挙げた同メディアは、一時は三冠王に近づいたゲレーロJr.と比較しつつ、次のように論じた。
「オオタニとゲレーロJr.は本塁打王争いで一進一退だった。ブルージェイズの一塁手は、その数(48本)でこそオオタニを凌いだが、エンジェルスの天才プレーヤーは先発のマウンドに立ちながらも、一時は本塁打王争いでもトップの座に居続けた。そして、彼は本塁打数で周囲をリードする間も、14試合の先発登板を果たしている。本塁打トップの間に複数先発登板したのは1919年のベーブ・ルース以来で、わずかに2人目だ」
近年のMVP獲得レースにおいてひとつの指標となっている「WAR」(打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す数字)でも、ゲレーロJr.の6.8を9.0と大幅に上回っている。そうした結果を踏まえても、好敵手の地元メディアが大谷が栄冠を掴むと論じるのも無理のない話だ。
構成●THE DIGEST編集部
【PHOTO】世界が驚嘆する偉才・大谷翔平のキャリアを厳選ショットで一挙公開!花巻東、日ハム、エンジェルスでの活躍を振り返る
目下、受賞が有力視されているのが、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)とブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)のふたりだ。
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ともに成績と話題性は申し分ないレギュラーシーズンを送った。二刀流戦士としてさまざまな名シーンを創出した前者は、打撃で46本塁打、100打点、103得点を記録。投げては9勝(2敗)をマークして、防御率も3.18だった。一方の後者は48本塁打でリーグタイトルを獲得。打率.311、打点111、OPS1.002といずれもハイアベレージを残した。
とりわけ打撃面でのインパクトは特大で、両雄のMVP選出を巡る論争は、レギュラーシーズンが終わったいまも続いている。それでもやはり、二刀流戦士として異能ぶりを遺憾なく発揮したサムライを推挙する声が強まっている。
そうした状況下で、ゲレーロJr.の所属するブルージェイズの地元メディアから、興味深い意見が飛び出した。現地時間10月5日、カナダの放送局『Sports Net』は、「数字で分析。ショウヘイ・オオタニの歴史的な二刀流シーズン」と銘打った特集記事を掲載し、「オオタニが間違いなくMVP獲得の最有力候補だ」と記したのだ。
無論、同メディアは元々、地元のヤングスターを推していた。だが、二刀流としてフルシーズンを戦い抜いた大谷の凄みを目の当たりにして、白旗を上げざるを得なかったようだ。
「2021年のレギュラーシーズンが終了し、ファンの興味はポストシーズンと主要な個人タイトルの行方に移行している。そんななか、投打でセンセーションを巻き起こしたショウヘイ・オオタニはア・リーグMVP獲得の最有力候補だ。我々のブルージェイズの一塁手ブラディミール・ゲレーロJr.はシーズンが進むにつれて差を縮めたが、2021年はオオタニの年だった」
大谷をMVPに推す理由として「なによりも歴史的。162試合を通して投打にハイレベルという稀有なところ」を挙げた同メディアは、一時は三冠王に近づいたゲレーロJr.と比較しつつ、次のように論じた。
「オオタニとゲレーロJr.は本塁打王争いで一進一退だった。ブルージェイズの一塁手は、その数(48本)でこそオオタニを凌いだが、エンジェルスの天才プレーヤーは先発のマウンドに立ちながらも、一時は本塁打王争いでもトップの座に居続けた。そして、彼は本塁打数で周囲をリードする間も、14試合の先発登板を果たしている。本塁打トップの間に複数先発登板したのは1919年のベーブ・ルース以来で、わずかに2人目だ」
近年のMVP獲得レースにおいてひとつの指標となっている「WAR」(打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す数字)でも、ゲレーロJr.の6.8を9.0と大幅に上回っている。そうした結果を踏まえても、好敵手の地元メディアが大谷が栄冠を掴むと論じるのも無理のない話だ。
構成●THE DIGEST編集部
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