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偉人ベーブ・ルースをも凌駕する大記録の数々! 大谷翔平が残した“歴史的スタッツ”を専門メディアが検証

THE DIGEST編集部

2021.10.07

今季、投打ともに活躍した大谷は、MVPが有力視されている。(C)Getty Images

今季、投打ともに活躍した大谷は、MVPが有力視されている。(C)Getty Images

 現地時間10月3日、敵地でのシアトル・マリナーズ戦をもって、今季の全日程を終えたロサンゼルス・エンゼルス。所属する大谷翔平にとっても、歴史的なシーズンの幕を閉じた。

【動画】46号一挙振り返り!歴史を築いた大谷の本塁打をチェック

 この試合の第1打席で第46号となる先頭打者ホームランを放った彼は、メジャーでの4年目となった今季、打者として打率.257、出塁率.372、長打率.592、OPS.965、46本塁打、100打点、26盗塁、投手としては130回1/3の投球回で9勝2敗、防御率3.18、156奪三振という、見事な成績を残した。

 メジャーの主役として、試合ごとに人々を驚かせ、アメリカン・リーグのMVP受賞も確実視される27歳の活躍ぶりがいかに傑出したものだったか。それを、現在は各国メディアがあらゆる形で検証しているが、カナダの放送局『Sports Net』は大谷が記録したスタッツの他、それに付随する記録にも注目。過去の偉人たちを引き合いに出しながら、それぞれの優秀さを改めて示している。

 まず、本塁打数「46」について、同メディアはそのうちの25本で初速度が時速110マイル(約177キロ)以上を記録したと紹介。また、サムライは今季8本の三塁打を放ったが、「45本以上の本塁打と8本以上の三塁打」を記録したのは、ベーブ・ルース、ルー・ゲーリック、ジョー・ディマジオ、ジム・ライス、ジミー・フォックスといった球史上の偉人たち以来だという。

 続いて盗塁数「26」では、アメリカン・リーグのランキングで5位につけたが、大谷の前に「45本以上の本塁打と25本以上の盗塁」を記録したのは、1998年のホセ・カンセコだった。また、ランキング8位の「103」得点については、「45本以上の本塁打と25本以上の盗塁、そして100得点以上」に到達したア・リーグ初の選手という名誉がもたらされている。
 
 他にも、チャンスでの強さを示す、得点圏にランナーを置いた状態でのOPS(出塁率+超打率)が「1.555」でア・リーグのトップに君臨する背番号17は、投手としても比類のない優れた数字を弾き出している。27歳の最大の武器であるスプリットでの被打率はわずか「.087」で、これはメジャー全体で最も低い。また、この球種での奪三振数は全体数の「48.5%」と、こちらは最多であるという

 そして、米国中の熱狂させた「リアル二刀流」に関する記録では、「14」試合で本塁打ランキングの首位を走りながらマウンドに立った選手であり、これは1919年のベーブ・ルース以来。また、大谷は「46本塁打と156奪三振」という投打での驚異的な組み合わせを実現してみせたが、メジャーの歴史において、「10本以上の本塁打と100以上の奪三振」を果たしたのは彼ひとりだけである。

 打撃、走塁、守備、投球を総合しての貢献度を表わすWARにおいても、メジャー最高の「9.0」をマークしたことで、まさに全てにおいてハイレベルなパフォーマンスを発揮したことが証明された“二刀流戦士”。数字の上でも、改めて彼が今季成し遂げたことが歴史的な偉業であり、また現実離れしたものであることが窺えるというものだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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