今季のMLBは、歴史的に見ても稀なシーズンと言えるのかもしれない。周知のとおり、投打で幾多の名シーンを創出した大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が球史に残る活躍をやり抜いたのが、その主因と言える。
【動画】全46本塁打を一挙振り返り!歴史を築いた大谷翔平の本塁打をチェック
そして"稀なシーズン"と言えるもうひとつの理由に挙げられるのが、サルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)の存在だ。後半戦に入ってから怒涛の27発を放った31歳のスラッガーは、捕手としてMLBではジョニー・ベンチが達成して以来49年ぶりの二冠王に輝いた。
もっともMVPレースにおいては、指標のひとつとなっている「WAR」(打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す数字)で9.0を記録した大谷の後塵を拝している感が否めない。だが、熾烈な本塁打王争いに参戦し、日本のファンの間でも知れ渡ったペレスの存在がメジャーリーグを大いに盛り上げたのは、紛れもない事実だ。
ゆえに彼への賛辞はレギュラーシーズン終了後も絶えていない。ロイヤルズの地元紙『The Kansas City Star』は、「今季のアメリカン・リーグにおけるMVPはオオタニでまず堅い」と分析したうえで、最優秀監督賞3度の受賞歴を誇る名将バック・ショーウォルター氏が、MLBの公式番組『MLB Network』で語った見解を紹介した。
「ハッキリ言って今年のオオタニに勝つのは、誰であれ難しい。それは誰もが分かっているはずだ。私も当然そうだと思っている。しかし、ペレスのやってのけたことの価値を忘れるべきではない。捕手があれだけのことをやってのけるのは、この生涯でふたたび見られないかもしれないよ」
さらに「受賞はオオタニだが、ペレスは検討するに十二分に値する。それぐらいのことをやっている」と強調したショーウォルター氏は、こう論じている。
「私はそれが本当に難しいことだと考えているよ。あれだけの試合数を捕手として支えながら、ホームランも打ち続けたんだからね。ペレスがいかに恐ろしい存在かはライバルチームの投手たちが、完全に彼に焦点を当てていたことからも明らかだ」
先述の指標(WAR)や現地メディアの反応などから見ても、大谷のMVP獲得はまず間違いない。しかしながら、全米野球記者協会の有識者投票で31歳の捕手がどれだけの票を集めるかは興味深いところだ。
構成●THE DIGEST編集部
【PHOTO】世界が驚嘆する偉才・大谷翔平のキャリアを厳選ショットで一挙公開!花巻東、日ハム、エンジェルスでの活躍を振り返る
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そして"稀なシーズン"と言えるもうひとつの理由に挙げられるのが、サルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)の存在だ。後半戦に入ってから怒涛の27発を放った31歳のスラッガーは、捕手としてMLBではジョニー・ベンチが達成して以来49年ぶりの二冠王に輝いた。
もっともMVPレースにおいては、指標のひとつとなっている「WAR」(打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す数字)で9.0を記録した大谷の後塵を拝している感が否めない。だが、熾烈な本塁打王争いに参戦し、日本のファンの間でも知れ渡ったペレスの存在がメジャーリーグを大いに盛り上げたのは、紛れもない事実だ。
ゆえに彼への賛辞はレギュラーシーズン終了後も絶えていない。ロイヤルズの地元紙『The Kansas City Star』は、「今季のアメリカン・リーグにおけるMVPはオオタニでまず堅い」と分析したうえで、最優秀監督賞3度の受賞歴を誇る名将バック・ショーウォルター氏が、MLBの公式番組『MLB Network』で語った見解を紹介した。
「ハッキリ言って今年のオオタニに勝つのは、誰であれ難しい。それは誰もが分かっているはずだ。私も当然そうだと思っている。しかし、ペレスのやってのけたことの価値を忘れるべきではない。捕手があれだけのことをやってのけるのは、この生涯でふたたび見られないかもしれないよ」
さらに「受賞はオオタニだが、ペレスは検討するに十二分に値する。それぐらいのことをやっている」と強調したショーウォルター氏は、こう論じている。
「私はそれが本当に難しいことだと考えているよ。あれだけの試合数を捕手として支えながら、ホームランも打ち続けたんだからね。ペレスがいかに恐ろしい存在かはライバルチームの投手たちが、完全に彼に焦点を当てていたことからも明らかだ」
先述の指標(WAR)や現地メディアの反応などから見ても、大谷のMVP獲得はまず間違いない。しかしながら、全米野球記者協会の有識者投票で31歳の捕手がどれだけの票を集めるかは興味深いところだ。
構成●THE DIGEST編集部
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