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プロ野球

【西尾典文のドラフト候補ランキング解説】“2位候補”が非常に豊富なドラフトに。意外な選手が1位指名をつかむかも!?<SLUGGER>

西尾典文

2021.10.09

小園(中央)ら上位陣は不動の一方、山田(左)のように急激に評価を上げた選手も。正木(右)ら野手にも“1位候補”は多い。写真:塚本凜平(小園/THE DIGEST写真部)、滝川敏之(正木)、産経新聞社(山田)

小園(中央)ら上位陣は不動の一方、山田(左)のように急激に評価を上げた選手も。正木(右)ら野手にも“1位候補”は多い。写真:塚本凜平(小園/THE DIGEST写真部)、滝川敏之(正木)、産経新聞社(山田)

 6月に公開した前回のランキングから、上位5人は変動なし。高校生では小園健太(市立和歌山高)、森木大智(高知高)の2人はいずれも地方大会の決勝で敗れ、甲子園出場は逃したものの、それまでは見事なピッチングを見せており、プロからの評価の高さは不動だった。

 唯一甲子園出場を果たした“ビッグ3”最後の一人、風間球打(ノースアジア大明桜高)も、全国の舞台で前評判通りのストレートを投げ込み、改めて1位候補としての実力を証明してみせた。達孝太(天理高)、木村大成(北海高)の2人も1位候補と言えるだろう。

 例年と比べると夏に急浮上してきた選手はそれほど多くなかったが、投手では竹山日向(享栄高)、市川祐(関東一高)、京本眞(明豊高)あたりが一気に中位指名圏内に入ってきた印象を受ける。また春に少し評価を下げた松浦慶斗(大阪桐蔭高)と山本大揮(九州国際大付高)も再浮上。野手は大きく顔ぶれは変わらないが、粟飯原龍之介(東京学館高)と甲子園で強打を見せた前川右京(智弁学園高)が評価を上げた印象だ。

 一方の大学生・社会人では廣畑敦也(三菱自動車倉敷オーシャンズ)、佐藤隼輔(筑波大)、隅田知一郎(西日本工大)が中心となるのは変わらないが、夏以降急浮上してきたのが山田龍聖(JR東日本)だ。まだ少しばらつきはあり、チェンジアップ以外の変化球も課題だが空振りを奪えるストレートの威力は圧倒的なものがある。まだ高卒3年目で、今年21歳と若さがあるのも大きな魅力である。
 
 大学生では、秋に評価を上げたのが赤星優志(日本大)だ。初の一部でのプレーながらいきなり連続完封をマークし、改めてその実力の高さを見せつけた。その後少し打ち込まれるシーンはあったものの、安定感のある先発タイプとして注目度は高い。同じ大学生右腕では春に全く結果を残せなかった翁田大勢(関西国際大)も150キロを超えるスピードを連発しており、面白い存在となっている。

 一方の野手では古賀悠斗(中央大)、正木智也(慶応大)、野口智哉(関西大)、梶原昂希(神奈川大)、ブライト健太(上武大)あたりが上位候補となる。今年大活躍の佐藤輝明(阪神)、牧秀悟(中央大)のような即戦力は不在の印象だが、いずれも振りの強さがある選手たちで、プロでも大化けが期待できそうだ。社会人は藤井健平(NTT西日本)、水野達稀(JR四国)のアスリートタイプ2人が筆頭候補。特に藤井は守備、走塁は抜群だけに、1年目から一軍の戦力として期待できるだろう。

 昨年の佐藤、早川隆久(楽天)のような分かりやすい目玉は不在だが、2位以内の上位指名に入ってもおかしくない選手の数は非常に多い印象を受ける。抽選の結果や駆け引き次第では、意外な選手が1位に浮上してくることも十分に考えられるだろう。

文●西尾典文

【著者プロフィール】
にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間約300試合を取材。2017年からはスカイAのドラフト中継で解説も務め、noteでの「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも多くの選手やデータを発信している。

 

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