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プロ野球

【2020ドラフト候補ランキング最終版:1~10位】風間、森木、小園の“高校生ビッグ3”で1位となったのは…?<SLUGGER>

西尾典文

2021.10.08

トップ3は前回のランキングと変わりなし。157キロ右腕の風間(左)、社会人ナンバーワンの廣畑(右)を抑え、小園(中央)が1位となった。写真:塚本凜平(THE DIGEST写真部)

トップ3は前回のランキングと変わりなし。157キロ右腕の風間(左)、社会人ナンバーワンの廣畑(右)を抑え、小園(中央)が1位となった。写真:塚本凜平(THE DIGEST写真部)

 1月と6月に公開した2021年ドラフト候補ランキングは今回が最終版だ。前回のランキング発表後に行なわれた高校野球の地方大会と甲子園大会、社会人野球日本選手権と都市対抗予選、大学野球の秋季リーグ戦を踏まえ、順位にも大きな変動があった。今回はいよいよトップ10の発表。投手の逸材が多いなか、1位となったのは――。

▼10位:山下輝[投手・法政大](前回順位:14位)
(やました・ひかる/左投左打/木更津総合高)
将来像:フランスア(広島)
東京六大学を代表する大型左腕。春はいまひとつの成績に終わったが、それでも指にかかった時のボールは目を見張るものがあり、確かな成長を感じさせた。秋はチーム内に新型コロナウイルスの感染者が出たために公式戦はドラフト2日前までずれ込んだが、部内での紅白戦では見事な投球を見せて健在ぶりをアピール。大学生のなかでもスケールの大きさは1,2を争うものがあるだけに、1位の12人に名を連ねる可能性は高そうだ。
タイプ診断:#大型左腕 #ボールの角度◎

▼9位:山田龍聖[投手・JR東日本](前回順位:35位)
(やまだ・りゅうせい/左投左打/高岡商高)
将来像:大野雄大(中日)
今夏~秋にかけて最も評価を上げたのがこの山田だ。都市対抗予選前に行なわれたオープン戦ではJFE東日本、Hondaという社会人でも屈指の強力打線を相手に圧巻のピッチングを披露。視察したスカウト陣を唸らせた。ボールの出所が見づらいフォームで、ストレートは数字以上に手元で勢いがあり、空振りをとれるのが持ち味。チェンジアップのブレーキも鋭い。佐藤隼輔(筑波大)、隅田知一郎(西日本工大)での重複を避ける球団が単独指名を狙う可能性もありそうだ。
タイプ診断:#赤丸急上昇 #甲子園の星
 
▼8位:椋木蓮[投手・東北福祉大](前回順位:6位)
(むくのき・れん/右投右打/高川学園高)
将来像:増田達至(西武)
大学生右腕ではナンバーワンと言える存在。春のリーグ戦では終盤に調子を落とし、6月の大学選手権でもわずかな登板に終わったが、それでも150キロ以上のストレートを連発して改めて能力の高さを示した。柔らかい腕の振りで球持ちが長く、制球力の高さも大きな魅力だ。リリーフであれば早くから一軍の戦力になれる可能性は高く、ブルペン陣が不安な球団にとってはおすすめの投手である。
タイプ診断:#リリーフタイプ #柔軟性

▼7位:達孝太[投手・天理高](前回順位:7位)
(たつ・こうた/右投右打)
将来像:R.マルティネス(中日)
日本人離れしたスケールの大きさが魅力の超大型右腕。昨年秋から春にかけて明らかに腕の振りが力強くなり、スピードもコンスタントに145キロを超えるようになった。自ら両親にお願いして高額な回転数を計測する機器を導入するなど、意識の高さも魅力だ。少し時間はかかるタイプに見えるが、指先の器用さも持ち合わせており、長身に見合うだけの筋力がついた時が楽しみな存在である。
タイプ診断:#スケール◎ #日本人離れ
 

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