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「試合をぶち壊した!」ドジャースvsジャイアンツの至高の名勝負は誤審で終了?「チェックスイングじゃない」と批判殺到

THE DIGEST編集部

2021.10.15

どうにも後味の悪い敗戦に肩を落とすジャイアンツのロンゴリア。(C)Getty Images

 今季の"最強チーム"同士が繰り広げた熱戦は、意外な形で決着がついてしまった。

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 メジャーリーグで現地時間10月14日、サンフランシスコ・ジャイアンツ対ロサンゼルス・ドジャースの地区シリーズ第5戦が行なわれ、ドジャースが2対1で勝利。シリーズ成績を3勝2敗とし、アトランタ・ブレーブスが待つリーグ優勝決定シリーズに駒を進めた。しかしその幕切れは、実に"後味の悪い"ものとなった。

 同じナ・リーグ西地区に所属する両チーム。昨季世界一を果たしたドジャースが今季も圧倒的本命だったのに対し、ベテラン揃いのジャイアンツは決して前評判は高くなかった。それでもオフの補強がピタリとハマると、開幕から好調を維持。ドジャースにわずか1勝差ながら両リーグ最多107勝を挙げて地区首位に立ち、宿敵の9連覇を阻んだのだった。
 
 一方、ワイルドカードに回ったドジャースは、セントルイス・カーディナルスを劇的サヨナラで破ってジャイアンツとの頂上決戦へ。第1戦はローガン・ウェブの前に完封負けを喫したが、第2戦は勝利。第3戦はマックス・シャーザーの7回1失点10Kの好投に応えられず、0対1で王手をかけられた。

 なんとか第4戦は打線がつながってシリーズ成績をタイに戻し、「Win or Go Home」の最終戦を迎えたのだった。

 ジャイアンツは第1戦で圧巻のピッチングを見せたウェブがこの日も好投し、5回まで無失点に抑える。一方のドジャースは相手打線を組み替えるため、先発予定だった今季20勝の左腕フリオ・ウリアスではなく、救援右腕のコリー・クネイベルをマウンドに送り、その後ブラスター・グラテロル、3回からウリアスが後を継いだ。

 投手戦の均衡を破ったのはドジャースだった。1番のムーキー・ベッツが3打席連続安打で出塁後にすかさず盗塁を決めると、2番のコリー・シーガーがボール球を逆らわずにレフト線へ運ぶ二塁打で先制した。これで一気に流れが傾くかに見えたが、その裏にジャイアンツ先頭のダリン・ラフがバックスクリーンへ同点アーチ。両者一歩も譲らない。
 
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