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MLB

アストロズが不名誉な「本拠地ワースト勝率」記録を樹立。数少ない勝利は“サイン盗み”時代の…

THE DIGEST編集部

2021.10.27

ホームでの第1試合を落としたアストロズ。しかし、本拠地でのゲームはそもそも歴史的に“苦手”だった?(C)Getty Images

ホームでの第1試合を落としたアストロズ。しかし、本拠地でのゲームはそもそも歴史的に“苦手”だった?(C)Getty Images

 現地時間10月26日、MLBのワールドシリーズが開幕。過去5年間で3度目のシリーズ進出を果たしたヒューストン・アストロズと、1999年以来の出場となったアトランタ・ブレーブスが相まみえ、第1戦はアウェーの後者が6対2で制した。 

 投手陣に故障者を抱えながらも下馬評ではアストロズ有利との声が多かった。しかし、ブレーブスは新型コロナから復帰した大砲、ホーヘイ・ソレーアを「1番・DH」で起用すると、これがピタリと的中。ワールドシリーズ史上初となる、第1戦での初回先頭打者アーチでいきなり先制点をもたらし、以降も打線がつながって突き放していく。 

 一方のアストロズは初回に2死満塁のチャンスを作ったものの、ここで得点できずに流れを渡してしまった。打線の中心であるホゼ・アルトゥーベ、アレックス・ブレグマン、カルロス・コレアの3人は計12打数ノーヒットと抑え込まれ、嫌な形で初戦を落とした。  

 アストロズと言えば、2017年に行っていた組織的なサイン盗みが発覚し、球界の“ヒール”としてすっかり定着している。サイン盗みのやり方は、本拠地球場のセンターカメラを使って相手バッテリーのサインを解析するという先進的な技術を使う一方、球種を伝えるのはゴミ箱の音という古臭い(?)ものだったが、機構や関係者の調査から2018年以降は行なわれた証拠が見つかっていない。 

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  果たして、これを“裏付ける”ようなデータがある。実は、アストロズはこの日も含めてワールドシリーズでの本拠地ゲームで目下5連敗を喫しているのだ。そして、この記録は継続中では歴代ワーストタイ。それも、ブレーブスと並んでいるというのだから面白い。 

 アストロズは過去に2005年、17年、19年とワールドシリーズに3度出場。しかし、05年はスウィープ負けで本拠地2連敗、サイン盗みを行っていた17年はホーム3戦のうち2勝、しかしワシントン・ナショナルズと戦った19年は究極の“外弁慶”シリーズとなり、両軍とも本拠地で1勝もできずに第7戦までもつれている。この時、ホームフィールド・アドバンテージを持っていたはずのアストロズだったが、本拠地4戦全敗。そして、この日も敗北して5連敗というわけだ。 

 ワールドシリーズでのホーム勝率は、逆の意味ですごい「2割」(2勝8敗)。これは10試合以上のメジャーワースト記録であり、アストロズにとって本拠地でのゲームが“敵”になっているのである。ホームの連敗記録は、1961~72年のシンシナティ・レッズと1918~35年のシカゴ・カブスが記録した7連敗が最長。この“不名誉”記録は明日ストップできるのか、それとも……。

構成●THE DIGEST編集部 

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