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言語を超越した存在に!大谷翔平の“影響力”を米大学学者が独自分析「彼は日本人だが、MLBを支配した」

THE DIGEST編集部

2021.10.29

コミッショナー特別表彰に輝いた大谷。そのスーパーアスリートぶりはいまや世界で認知されている。(C)Getty Images

コミッショナー特別表彰に輝いた大谷。そのスーパーアスリートぶりはいまや世界で認知されている。(C)Getty Images

「『野球界の顔』とされる選手が通訳を必要とするような人物なんてね」

 これは今年7月に米放送局『ESPN』のスポーツトークショー番組『First Take』に出演したアナリストのスティーブン・A・スミス氏のコメントだ。
【動画】全46本塁打を一挙振り返り!歴史を築いた大谷翔平の活躍をプレーバック

 率直な歯に衣着せぬ発言が一部で人気を博してきた同氏だが、さらに「正直、球団の売り上げの助けにはならないと思う。なぜなら、本人の言動を周りが完璧に理解できないからだ。いわゆる顔と言うのはブライス・ハーパーやマイク・トラウトのような人物であるべき」と続け、大バッシングの対象となり、謝罪するに至った。

 ただ、当の大谷が“雑音”に惑わされずに堂々たるパフォーマンスを披露したのは、周知の通りだ。とりわけ7月は、打率282、本塁打9本、19打点と打ちまくり、騒動を一気に忘れさせた感もあった。

 そんな27歳のサムライの姿が脚光を浴びている。米放送局『NBC』は、「野球というスポーツは、ジャッキー・ロビンソンが1947年に肌の色の壁を打ち破ってもなお、あらゆる差別や言語の問題に直面している」とスミス氏の発言をクローズアップ。そのうえで、ネバダ大学のアジアの文化人類学を研究しているコンスタンシオ・アルナルドJr.助教授のコメントを紹介した。

「彼は米国人ではなく日本人だが、米国の国民的娯楽に様々な意味で影響を与えている。彼は自分の考えやアイデアを伝えるために、頻繁に通訳の力を必要とはしていない。そのプレーや身体能力を通じて伝えている。彼はそういうやり方で、MLBを支配しているのだ」
 
 米球史に名を刻んだ二刀流で、目の肥えたMLBファンの心を鷲掴みにしてしまった。そんな大谷について、アルナルドJr.助教授は、こうも続ける。

「英語を話すことが必ずしもアメリカらしさを構成するものにはならない。オオタニはそれを改めて証明した」

 唯一無二と言われるようになって久しい大谷。その存在は、言語を超越したものであると研究者にも認識されているようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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