今オフにポスティングシステムを利用してのMLB挑戦を目指しているとされる広島カープの鈴木誠也は、アメリカでも注目されている。

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　今や誰もが認める日本の強打者へと成長を遂げた。今夏の東京五輪では全５試合で４番を務め金メダルに貢献し、広島でも頼れる主砲として、リーグトップの打率.319をマーク。さらに本塁打王争いでも38本で村上宗隆（ヤクルト）、岡本和真（巨人）と１本差の３位につけている。

　そんなサムライの去就は、アメリカの各メディアで日々発信されている。そんななかで移籍を否定したのが、コロラド州の日刊紙『The Denver Post』だ。同紙は、地元の贔屓球団であるロッキーズへ移籍の可能性について、「もしスズキがアメリカに来れば、入札競争が激しくなる」と伝え、チーム事情を踏まえて、こう論じた。

「つまりロッキーズが彼を獲る可能性はほとんどないことを意味する。それは単にロッキーズの現状とMLBの金融構造によるものだ」
  　しかし、鈴木が持つ高いポテンシャルを認めていないわけではない。同紙は「スズキは日本プロ野球で広島のスター外野手」と記し、「日本の最高選手の一人として広く知られており、まだ27歳だ」と絶賛している。

　本塁打王と首位打者の二冠達成が目の前に見える位置につける鈴木。そんな日本球界屈指のスラッガーは、野球の本場に向かうのか。今後の動向からも目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部