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高校野球

花巻東からまたも「東北の怪物」が登場!通算47号を放つ脅威の1年・佐々木麟太郎が神宮大会で全国デビューへ

大友良行

2021.11.05

パワフルな打撃でチームを牽引する佐々木。一時は128キロもあったという。写真:大友良行

パワフルな打撃でチームを牽引する佐々木。一時は128キロもあったという。写真:大友良行

 11月20日から始まる明治神宮大会で、世代屈指のスラッガーと評される東北の怪物が全国デビューする。

 その選手は花巻東高の佐々木麟太郎(一塁手、183cm117kg、右投げ左打ち、1年)だ。ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平の後輩である。

 1か月前に開催された秋季東北大会2日目の第1試合(宮城県石巻市民球場)に1年生ながら「3番・一塁手」として登場。福島県代表の東日本国際大付属昌平高と対戦。4回表2死二塁からバックスクリーン左横へ通算47号となるドでかい2ランを放ってその大物ぶりを見せつけた。スタンドに詰めかけた高校野球ファンのド肝を抜くだけでなく、スカウトたちの見守る中、2年後のドラフトへ向けての強烈なアピールにもなった。

「高めの外角に浮いたストレートでした。本塁打は意識せずに、ライナーでセンターへ打ち返すことを心掛けました。結果的にジャストミートできました」と佐々木が言えば、「右翼から左翼へ強風が吹きまくっていたので、引っ張ると風に押し戻されてしまう。うちは左打者が7人もいるので、風になびく旗を見ながらその方向へ向かって打ちなさい。ライトポールがバックスクリーンにあると思って、逆方向への意識をもって打ちなさいと指示しました。その結果、打線がつながり、本塁打も出たというわけです」と佐々木洋監督は振り返る。

 この一打で高校入学1年目にして通算47本目。高校生の本塁打記録というと、必ず早実時代の清宮幸太郎選手(日本ハム)の通算111本が取り上げられるが、清宮の1年時は22本だった。それに比べるとまだ1年が終了していないのに佐々木はすでに47本。驚異的なペースで上回っている。卒業時には、清宮越えは確実だろう。このまま行けば大谷の高校通算56本を超えることも間違いない。
 
 その後、東北大会は、準々決勝で強豪仙台育英を下し、準決勝で八戸工大一高に延長サヨナラ勝ち。決勝では聖光学院戦を下して優勝。佐々木は5回にスライダーを捉えて左中間に2点二塁打を放ち、春のセンバツへ続く神宮大会出場を手繰り寄せた。

 佐々木は2005年4月18日生まれの16才。小学2年時に、大谷翔平の父親が監督をしている地元江釣子ジュニアで捕手としてプレーを始めたが、その頃から体は大きかった。中学は、金ヶ崎リトルシニアの主将で4番、投手と三塁手として活躍した。高校は、父親である佐々木洋監督が、「やりにくいから」と県外の他校を薦めたが、本人の強い希望で花巻東高へ進んだ。

 本塁打記録は、入学したばかりの練習試合で、両翼96メートルあるフェンス越えを2日連続で打ったのが出発点だ。以後、春優勝した県大会で3本、夏準優勝時は2番で2本、秋は4本、東北大会の1本で公式戦計16本。土、日曜の練習試合を含めて47本となる(10月29日現在)。

「とにかくよく食べます。体重も一時は128キロまでありましたが、今は111キロまでになりました。本人も特に痩せようとは思っていないようで、普通に練習している中で絞れているようです。小、中学では生徒会長を務め、入学後の学力試験でも平均80点以上をとり、楽しく高校生活に取り組んでいます」と流石裕之部長。この冬には、いろいろなポジションを経験させながら筋力をつけていくそうだ。投手としても140キロでカーブ、スライダーを投げ、三塁も守る。練習次第では、第二の大谷翔平になるかもしれない。

 ちなみに家族は、両親と一つ違いの妹の4人。その妹さんは金ケ崎シニアで男子に混じって野球をしているそうだ。神宮大会で本塁打を打つことができるか。佐々木の全国デビューが近づいている。

取材・文●大友良行

【著者プロフィール】
おおとも・よしゆき/元大手新聞社の報道写真記者。事件事故取材の傍らメジャーリーグやサッカーW杯などの欧州サッカーを取材。現在は、全国の大学野球、春夏の甲子園をはじめとする高校野球、都市対抗を中心に社会人野球などを深く取材している。著書に「野球監督の仕事(共著・成美堂出版)」、「CMタイムの逆襲(東急エージェンシー)」などがある。

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