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「ブルージェイズとは噛み合うか?」移籍報道の鈴木誠也を米メディアが特集! 専門家から期待の声「オオタニ以来の打力」

THE DIGEST編集部

2021.11.08

メジャー移籍が濃厚な鈴木。その存在について、ブルージェイズ記者はどう捉えているのか。写真:金子拓弥(THE DIGEST編集部)

 まだ球団から正式発表はないものの、ポスティング・システムでのメジャー挑戦が報じられている鈴木誠也(広島)。その存在は、現地でも垂涎の的となっている。

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 米老舗スポーツ誌『Sports Illustrated』は現地時間11月7日、「スズキはブルージェイズと噛み合うか?」と銘打った特集を掲載。「一見、チームが必要としている右利きの外野手ではない」としながらも、業界の専門家からは「NPBでショウヘイ・オオタニ以来の最もダイナミックな打力」として期待を寄せている。

 今季、打率.317と出塁率.433でセ・リーグ二冠を達成した鈴木は、38本塁打、87打点、長打率.643と軒並みハイアベレージを記録。この優れたスタッツには、記事を執筆したミッチ・バノン記者も「日本での成績を見ると、ツツゴウ、アキヤマといったスラッガーより一枚上手だとわかる」と高く評価する。
 
 ただ、ひとつ問題として挙げられているのは「大幅なトレードでもない限り、ロースターにスズキの居場所を見つけるのは難しい」という点だ。「現ロースターにはジョージ・スプリンガー、テオスカー・ヘルナンデス、ユニエルキス・グリエルJr.、ランドル・グリチャックがおり、そのうち1、2人がブルージェイズから移籍しなければ、スズキとの契約に正当な理由付けができない」と指摘している。

「スズキとの相性には少し違和感があるが、結局のところ問題は、"NPB選手に対する評価がポジションやアプローチの適合性より優先されるかどうか"。あるいは、"球団との相性がより明確になるような移籍があるどうか"に集約されるだろう」

 はやくもメジャー各球団からの争奪戦が予想されている鈴木。すでに手続きが始まっている今年のポスティング申請期間は12月5日までとなるが、はたしてどのような決断が下されるのか。今オフの動向から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部
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