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キャッシュマンGMは田中将大の再獲得説になんと答えた? ヤンキース専門メディアは「間違いなく戦力になる」と期待

THE DIGEST編集部

2021.11.11

楽天入団後もヤンキース復帰説が絶えない田中。その動向に球団幹部はなにを想うのか。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 2021年シーズンが終了した米球界では、いよいよストーブリーグが白熱しつつある。現地時間11月9日には、MLBの球団幹部や代理人らが一堂に会するGM会議が開幕。補強を巡る話題はあらゆるメディアで、さまざまなにクローズアップされている。
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 そんななか、日本人選手に関して興味深いコメントを発したのが、ニューヨーク・ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMだ。

 球界屈指の金満球団にあって補強の実権を握る同GMは、地元テレビ局『SNY』のヤンキース専門メディア『Yankees Videos』などの取材に応じた際に、「タナカの復帰の扉は開いているのか?」と問われ、こう切り返した。

「移籍市場で獲得可能なすべての案件を我々は検討する。もちろん現有戦力との比較や、人件費の柔軟性などを検討することも私の仕事だ。あとはいかにフィットするか、チームを向上させられるのかどうかも見極めなければならない」

 具体的な発言は避けながらも、楽天イーグルスに所属する田中将大をふたたび獲得する可能性を否定しなかった。そんなキャッシュマンGMのコメントはあっという間に拡散され、ヤンキースをこよなく愛する専門メディアで議論の的となっている。
 
 以前に田中について「タナカの落ち着いた存在感は、安定性とポジティブなエネルギーがこれまで以上に必要とされているいま、大きな力となる」と論じた専門メディア『Yankes Go Yard』は、「キャッシュマンのコメントからも分かる通り、彼を放出した時とは、チーム状況が異なる」と、電撃復帰の可能性を次のように説いた。

「コーリー・クルーバーが放出される可能性が高まったいま、タナカとの契約を絶った理由のひとつであるぜいたく税の問題はリセットされている。いまだトップクラスの実力を持つ日本人は間違いなく重要な戦力となりうるため、その動向を注視しなければならない。本人はいまだ態度を明確にしていないが、『MLBでやり残したことがある』とコメントした通り、ヤンキース復帰を匂わせている」

 楽天との契約には今オフのオプトアウト条項(契約を破棄できる権利)が含まれている。そのためヤンキースへの復帰話は、本人の意向次第で一気に進展していきそうな情勢ではある。

 今シーズンが終了した9日に自身のツイッターで「悔しい! 俺は悔しいよ」とつぶやいた田中。楽天を率いている石井一久GM兼任監督も「このチームにとって特別な選手」と残留へ全力を注ぐ意向を示すなか、33歳となったエースはいかなる決断を下すだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
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