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勝負はたった2球、それも凡退なのになぜ?大谷翔平が剛腕シャーザーとの対戦を「印象に残った」とした理由

THE DIGEST編集部

2021.11.15

3年ぶりに国内での記者会見に臨んだ大谷(右)。夢のオールスターでのシャーザー(左)との対戦を「印象に残った」とピックアップしたのはなぜなのか。(C)Getty Images

「オールスターで対戦したシャーザー投手」

 11月15日に日本記者クラブで2018年以来、およそ3年ぶりの会見を開いた大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、今シーズン対戦したなかで印象に残った相手を問われ、真っ先に、剛腕マックス・シャーザーの名を挙げた。

 大谷がMLBの歴史で史上初となる投打両部門での選出をされた今年のオールスター。野球ファンの熱い視線を一身に受けていた偉才は、楽し気な表情で1回表、先頭打者としてシャーザーと対峙した。

 ほぼど真ん中に投じられた初球は95.5マイル(約153.6キロ)の4シームだったが、大谷は渾身のスイングでこれをファウルにする。文字通りの力勝負を目の当たりにした観客からは、「ドワーッ」と地鳴りのような歓声が沸く。そして続く2球目。シャーザーが真ん中高めに91.9マイル(約147.8キロ)のカットボールを投げ込むと、積極果敢に打ちにいった背番号17は、あえなく詰まらされてセカンドゴロに終わった。

 勝負はたった2球。それもあっけなく凡退している。しかし、殿堂入り間違いなしの剛腕との対決を大谷は、先述の会見でこう説いた。
 
「僕が小さいころから見ていたピッチャー。なので、いつか(打席に)立ってみたいなという投手ではありましたが、そこは印象にあるかと思います」

 そんな大谷に対しては、シャーザーも強烈な印象を植え付けられていた。米メディア『The Athletic』の取材で37歳のベテランは、「信じられない」と二刀流の凄みを次のように論じている。

「投手を務めるために求められる肉体的な水準は控えめに言ってもかなり厳しいものだ。その負担をこなしたうえで、あれだけ打つんだから本当に信じられない。あんなことができるのは、とてつもないアスリートだけで、オオタニはまさにそんな存在なんだ」

 今オフにフリーエージェントとなったシャーザーは、エンジェルス移籍の噂も囁かれている。仮にこの移籍が実現すれば、今以上に大谷の活躍に注目が集まりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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