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プロ野球

「感謝祭の最高の贈り物」“奇跡の代打アーチ”! オリ助っ人ジョーンズの決勝弾に米メディアも興奮!「チームを生き残らせた」

THE DIGEST編集部

2021.11.26

最高のタイミングで最高の仕事をした

最高のタイミングで最高の仕事をした"神助っ人"ジョーンズ。その一発は日本のみならず、アメリカのファンをも魅了した。写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)

 オリックスファンに歓喜を、ヤクルトファンに落胆をもたらした一発だった。

 11月25日に行われた日本シリーズ第5戦。3勝1敗と王手をかけたヤクルトは、この日53歳の誕生日を迎えた高津臣吾監督に最高の“プレゼント”を届けるべく、2対5で迎えた8回裏、キャプテン・山田哲人が会心の3ランを放って試合を振り出しに戻す。二転三転する激闘に、東京ドームのファンのみならず、TVで見ていた多くのファンも手に汗を握ったはずだ。

 直後の9回、オリックスは先頭打者の代打にアダム・ジョーンズを送り出した。メジャーのオールスターに5回選出を果たした元スター選手も、さすがに36歳を迎えて衰えは隠しきれず、日本移籍後も満足した結果を残せていなかった。

 それでも今季は、チームリーダーとして、また代打起用では打率.429、出塁率.568と抜群の勝負強さを発揮した助っ人は、カウント2-0から高めに浮いた速球をフルスイングすると、自身も確信する完璧なホームランをレフトスタンドに叩き込んだ。勝ち越した1点をどうにか守り切ったオリックスは、第6戦に望みをつないだのだった。

【動画】ミラクルAJ! ジョーンズの完璧代打ホームランに現地メディアも熱狂!
 
 日本でも大興奮(ヤクルトファンはとても残念だったはずだが)を呼んだジョーンズの勝ち越しアーチ。どうやらその反響は、海を渡ったアメリカにまで及んでいるようである。

 この一発が生まれたのは現地時間25日の朝7時台。現地はちょうど『Thanksgiving Day』、いわゆる感謝祭を迎えていた。目が覚めたようなタイミングで、ジョーンズが"目の覚める"ような一発を放ったのだから、「感謝祭を始めるにあたって最高の方法があるよ。日本シリーズ第5戦の9回、アダム・ジョーンズが放った代打勝ち越しホームランを見るんだ!」(『HOPKINS ATHLETICS』のコナー・ジョー記者)との声も納得だろう。

 他にも『Talkin’ Baseball』も“朝”に生まれた衝撃アーチに興奮したようで、「日本のワールドシリーズにあたる試合でアダム・ジョーンズが9回に勝ち越し代打弾を放ち、チームを生き残らせた!」と熱狂していた。

 日米を熱狂の渦に巻き込んだジョーンズの一発でシリーズの行く末は分からなくなった。全試合とも接戦が続く日本一を懸けた戦い。最後に"救世主"となる男は一体誰になるのだろうか。第6戦も楽しみである。

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