労使交渉期限を目前に控えた現地時間12月1日、メッツからフリーエージェント(FA)となっていた先発投手のマーカス・ストローマンが、カブスと3年7100万ドルで契約合意した。
ストローマンはシンカーやスライダーをはじめ、6つの球種で打者を打たせて取る投球が身上の技巧派右腕で、過去5年で3度の2ケタ勝利を挙げている。コロナ禍で短縮シーズンとなった2020年はプレーしなかったが、今季はリーグ最多の33試合に先発し、リーグ8位の防御率3.02と好投。今冬はロサンゼルス・エンジェルスやボストン・レッドソックスなど5球団以上が争奪戦を展開していた。
通常、FA契約決定の第一報は各メディアの記者がツイッターなどで出すもの。だが、今回の契約を最初に報じたのは、他ならぬストローマン自身だった。
彼は自身のツイッターで「CHICAGO! @Cubs」(原文ママ)とツイート。今季はメッツでともにプレーしたリリーフ投手のロバート・ストックから「ソースは誰?」と聞かれ、「オレだ!」と答える異例の移籍発表を敢行した。
その後、ストローマンは「シカゴは僕の好きな街の一つだ。どこにでもカルチャーと情熱が満ちあふれている」と新天地のファンへメッセージを送った。11月中旬にはツイッター上でヤンキースファンと舌戦を展開するなど、以前から「自由人」として知られた彼らしい“入団発表”だ。
今回の契約には、もう一つ大きな意味がある。それは、今FA市場で「最後の大物先発投手」だったことだ。クレイトン・カーショウやカルロス・ロドン、菊池雄星らはまだ残っているが、年齢や故障歴などを考えると長期的に「エース級」とまでは呼べない。このため、先発投手陣強化が必須課題のエンジェルスなどは今後、トレードでの補強に目を向けることになりそうだ。
構成●SLUGGER編集部
ストローマンはシンカーやスライダーをはじめ、6つの球種で打者を打たせて取る投球が身上の技巧派右腕で、過去5年で3度の2ケタ勝利を挙げている。コロナ禍で短縮シーズンとなった2020年はプレーしなかったが、今季はリーグ最多の33試合に先発し、リーグ8位の防御率3.02と好投。今冬はロサンゼルス・エンジェルスやボストン・レッドソックスなど5球団以上が争奪戦を展開していた。
通常、FA契約決定の第一報は各メディアの記者がツイッターなどで出すもの。だが、今回の契約を最初に報じたのは、他ならぬストローマン自身だった。
彼は自身のツイッターで「CHICAGO! @Cubs」(原文ママ)とツイート。今季はメッツでともにプレーしたリリーフ投手のロバート・ストックから「ソースは誰?」と聞かれ、「オレだ!」と答える異例の移籍発表を敢行した。
その後、ストローマンは「シカゴは僕の好きな街の一つだ。どこにでもカルチャーと情熱が満ちあふれている」と新天地のファンへメッセージを送った。11月中旬にはツイッター上でヤンキースファンと舌戦を展開するなど、以前から「自由人」として知られた彼らしい“入団発表”だ。
今回の契約には、もう一つ大きな意味がある。それは、今FA市場で「最後の大物先発投手」だったことだ。クレイトン・カーショウやカルロス・ロドン、菊池雄星らはまだ残っているが、年齢や故障歴などを考えると長期的に「エース級」とまでは呼べない。このため、先発投手陣強化が必須課題のエンジェルスなどは今後、トレードでの補強に目を向けることになりそうだ。
構成●SLUGGER編集部