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MLB因縁2球団が大争奪戦!? 鈴木誠也の獲得にヤンキースとレッドソックスの参戦で市場価値沸騰は不可避

THE DIGEST編集部

2021.12.12

“広島の至宝”として実績を積んできた鈴木。そんな27歳のサムライにMLB屈指のライバル2球団が熱視線を送っている。(C)THE DIGEST

“広島の至宝”として実績を積んできた鈴木。そんな27歳のサムライにMLB屈指のライバル2球団が熱視線を送っている。(C)THE DIGEST

 目下、ロックアウト中のMLBは、移籍交渉を含めたすべての業務がストップしている。しかし、そんな状況にあっても「米球界の盟主」というべき2球団が、ひとりのサムライを巡って壮絶なバトルを水面下で繰り広げている。
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 アメリカの複数メディアによれば、ニューヨーク・ヤンキースとボストン・レッドソックスが、今冬にポスティングでMLB挑戦を決めた鈴木誠也(広島)の獲得レースで火花を散らしているという。

 今冬のストーブリーグにおいて、鈴木は指折りの人気銘柄と化している。すでに代理人を務めるジョエル・ウルフ氏は、「多くのチームが積極的に獲得に乗り出している。8球団以上、15球団未満だ」と明言。複数の現地メディアでは、シアトル・マリナーズやサンフランシスコ・ジャイアンツ、トロント・ブルージェイズなど獲得に乗り出している具体的な球団名も明かされている。

 もっとも、ロックアウトが解除されるまでは、鈴木と各球団の交渉も解禁とならない。そのため、去就にも進展はない。しかし、27歳の日本人スラッガーに色気を見せる球団は後を絶たない。とりわけ冒頭の2球団はここにきて、獲得に本腰を入れているようだ。
 
 ともに外野手の獲得が急務となっている。米専門メディア『Fan Side』によれば、まず、ヤンキースは左手首の手術から復活を目指しているアーロン・ヒックスが戦力として不透明であるため、センターのレギュラーポジションの穴埋め役として獲得を模索。一方のレッドソックスは、今季のレギュラーシーズンで31本塁打を放ったハンター・レンフローをトレードでミルウォーキー・ブリュワーズに放出したため、中軸を打てる打力を兼ねる鈴木を理想的な人材と考えているようだ。

 日本で言えば巨人と阪神のような熾烈なライバル関係にある2球団が、「日本が生んだ次世代のスター」(ヤンキース専門サイト『Pinstripe Alley』)に熱視線を送っている。ここまで注目度が高まれば、市場価値の高騰も避けられない。現時点で契約金は5年6000万ドルと見られているが、ここから争奪戦が激化すれば、予想を上回る大型契約は必至だ。

 はたして、日本球界屈指のタレントを手中に収めるのはどの球団か。ヤンキースとレッドソックスの動向を中心に注目したい。

構成●THE DIGEST編集部

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