2021年のスポーツ界における印象的なシーンを『THE DIGEST』のヒット記事で振り返る当企画。今回は、リトルリーグ・クラシックで子どもたちから“モテまくった”大谷翔平にクローズアップする。米球界の顔となったサムライ戦士は本拠地ファンだけでなく、敵地ファン、さらにはNBAの大スターをも虜にしていた。
記事初掲載:2021年8月23日
――◆――◆――
「球界最高のスター選手は誰か?」。いまこの問いを投げかけられれば、多くのファンが大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)と答えるはずだ。
日米問わず、その一挙手一投足が報じられる天才二刀流プレーヤーは今季、開幕から数々の記録と記憶を作り続け、現在は両リーグ最多40号本塁打、投げても8勝・防御率2.79という驚異的な数字を残している。もちろんパフォーマンスもさることながら、子どものように笑顔で野球を楽しむその姿もファンの心をつかんでやまないのだ。
そんな大谷は現地時間8月22日、リトルリーグ・ワールドシリーズの開催地であるウィリアムズポートで行なわれた「リトルリーグ・クラシック」に参加。同イベントは1年に一回、リトルリーグの子どもたちを招待してメジャーリーガーとの交流を図る公式戦であり、試合前にはサイン会や写真撮影などを一緒に楽しむことができる。
果たして、大多数の野球少年少女のお目当ては大谷だった。球場入りするや、大谷の周りにはあふれんばかりの子どもたちが一目見ようと寄ってきて、大谷もにこやかにサインや写真撮影に応じて“小さなファン”たちを楽しませていた。MLB公式も「ショウヘイ・オオタニに会いたくない人なんている? いやいない」として、その様子を伝えている。
【画像】圧倒的子ども人気! 大谷に群がるキッズと、サインを無視された大人の姿も…
もっとも、大谷の「子ども人気」が沸騰しているのはこの日に限った話ではない。エンジェル・スタジアムはもちろん、敵地でも注目の的。大谷が40号本塁打を放った18日のデトロイト・タイガース戦でも、HRボールをゲットしたタイガースファンの少年が大絶叫して喜びを爆発させた。そして、手厳しいことで知られるニューヨーク・ヤンキースのファンも大谷に夢中のようだ。そう証言しているのが、NBAの大スターであるケビン・デュラントである。
ヤンキースと同じフランチャイズのブルックリン・ネッツに所属しているデュラントは、6月28日に行なわれたヤンキースタジアムでのエンジェルス戦を観戦しに来た。MLBゲーム好きでも知られる彼は大谷について「別次元の生き物」と評するなど非常に関心をもっており、ワクワクしながら球場を訪れたものの、ニアミスで大谷の26号アーチを見逃してしまった。
観戦時はノーヒットに終わり、お目当ての大谷の活躍は見られなかったものの、デュラントには別の光景が飛び込んできた。いわく、ヤンキースファンの大谷へのブーイングも楽しみにしていたのだが、球場ではむしろスタンディング・オベーションという“温かい”声援が送られていることに驚いたのだという。それだけではない。何と、大谷が数多くのヤンキースファンの子どもたちにサインしていることにも目を丸くしたと語っている。
そもそも、自らが応援しているチームの選手ではなく、相手チームの方にファンが押し寄せることもなかなかお目にかかれる光景ではなく、まずそれこそが大谷の「スターパワー」ということになるだろう。さらに、相手ファンにも快くサインする姿が、NBAの大スターにも衝撃だったというのは言わずもがなである。
野球が好きなファンには、敵味方関係なく接する。それが、未来ある子どもであればなおさら。大谷の根底にある「野球愛」もまた、彼の大きな魅力であるのだろう。
構成●THE DIGEST編集部
【PHOTO】世界が驚嘆する偉才・大谷翔平のキャリアを厳選ショットで一挙公開!花巻東、日ハム、エンジェルスでの活躍を振り返る
【PHOTO】“歴史的なシーズン”をホームランで締め括る!二刀流で大躍進を遂げた大谷翔平の2021年を厳選
記事初掲載:2021年8月23日
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「球界最高のスター選手は誰か?」。いまこの問いを投げかけられれば、多くのファンが大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)と答えるはずだ。
日米問わず、その一挙手一投足が報じられる天才二刀流プレーヤーは今季、開幕から数々の記録と記憶を作り続け、現在は両リーグ最多40号本塁打、投げても8勝・防御率2.79という驚異的な数字を残している。もちろんパフォーマンスもさることながら、子どものように笑顔で野球を楽しむその姿もファンの心をつかんでやまないのだ。
そんな大谷は現地時間8月22日、リトルリーグ・ワールドシリーズの開催地であるウィリアムズポートで行なわれた「リトルリーグ・クラシック」に参加。同イベントは1年に一回、リトルリーグの子どもたちを招待してメジャーリーガーとの交流を図る公式戦であり、試合前にはサイン会や写真撮影などを一緒に楽しむことができる。
果たして、大多数の野球少年少女のお目当ては大谷だった。球場入りするや、大谷の周りにはあふれんばかりの子どもたちが一目見ようと寄ってきて、大谷もにこやかにサインや写真撮影に応じて“小さなファン”たちを楽しませていた。MLB公式も「ショウヘイ・オオタニに会いたくない人なんている? いやいない」として、その様子を伝えている。
【画像】圧倒的子ども人気! 大谷に群がるキッズと、サインを無視された大人の姿も…
もっとも、大谷の「子ども人気」が沸騰しているのはこの日に限った話ではない。エンジェル・スタジアムはもちろん、敵地でも注目の的。大谷が40号本塁打を放った18日のデトロイト・タイガース戦でも、HRボールをゲットしたタイガースファンの少年が大絶叫して喜びを爆発させた。そして、手厳しいことで知られるニューヨーク・ヤンキースのファンも大谷に夢中のようだ。そう証言しているのが、NBAの大スターであるケビン・デュラントである。
ヤンキースと同じフランチャイズのブルックリン・ネッツに所属しているデュラントは、6月28日に行なわれたヤンキースタジアムでのエンジェルス戦を観戦しに来た。MLBゲーム好きでも知られる彼は大谷について「別次元の生き物」と評するなど非常に関心をもっており、ワクワクしながら球場を訪れたものの、ニアミスで大谷の26号アーチを見逃してしまった。
観戦時はノーヒットに終わり、お目当ての大谷の活躍は見られなかったものの、デュラントには別の光景が飛び込んできた。いわく、ヤンキースファンの大谷へのブーイングも楽しみにしていたのだが、球場ではむしろスタンディング・オベーションという“温かい”声援が送られていることに驚いたのだという。それだけではない。何と、大谷が数多くのヤンキースファンの子どもたちにサインしていることにも目を丸くしたと語っている。
そもそも、自らが応援しているチームの選手ではなく、相手チームの方にファンが押し寄せることもなかなかお目にかかれる光景ではなく、まずそれこそが大谷の「スターパワー」ということになるだろう。さらに、相手ファンにも快くサインする姿が、NBAの大スターにも衝撃だったというのは言わずもがなである。
野球が好きなファンには、敵味方関係なく接する。それが、未来ある子どもであればなおさら。大谷の根底にある「野球愛」もまた、彼の大きな魅力であるのだろう。
構成●THE DIGEST編集部
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