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MLB

長引くロックアウトで“日本残留”の懸念も? MLB挑戦が不透明な鈴木誠也に米メディアも注目「彼は久しぶりの大物だ」

THE DIGEST編集部

2022.01.07

広島からポスティングによるMLB挑戦を決意した鈴木。その動向はロックアウトの長期化によって不透明になりつつある。(C)Getty Images

広島からポスティングによるMLB挑戦を決意した鈴木。その動向はロックアウトの長期化によって不透明になりつつある。(C)Getty Images

 MLBのロックアウトが長期化の様相を呈してきている。

 昨年12月2日(現地時間)にMLBは、選手会との新労使協定を巡る交渉で合意できず、1995年以来となるロックアウトをスタートさせた。これによって、試合やトレーニングは、もちろんフリーエージェント(FA)選手の交渉など、すべての活動が凍結される事態となった。

 当初、両者間の交渉は年明けに再開されると見込まれていた。しかし、協定の核となる金銭面の話し合いは全く進展せず……。一部では新シーズンの開幕が大幅にずれ込むのではないかという声も噴出している。

 となれば、影響を受けるのは、今オフにフリーエージェント(FA)となった選手たちだ。ロックアウト前に駆け込みで移籍先を決めた例も少なくなかったが、カルロス・コレアやクレイトン・カーショウなど、いまだ多くのスターが“宙ぶらりん”の状態にある。

 文字通りの異常事態。そのなかで注目度が高まっているのが、広島からのポスティングシステムによるMLB挑戦を決意した鈴木誠也だ。

【動画】MLBスカウトをも唸らせる一撃! 鈴木誠也が放った特大アーチをチェック
 もっとも、獲得に意欲を示す球団は枚挙に暇がない。ニューヨーク・ヤンキースやボストン・レッドソックス、シアトル・マリナーズ、サンフランシスコ・ジャイアンツなど、MLBでも屈指の知名度を誇るチームが興味を示しているとされている。

 一方でロックアウトによる不安材料も囁かれている。鈴木はポスティングの交渉期間のリミットまで約20日間を残しているが、FA市場における大物選手たちの交渉が後ろ倒しになれば、その影響を受けるとされている。ニューヨーク紙『New York Times』のブラッド・レフトン記者は、「いまの待ちぼうけの状態でいるより、日本でもう1年プレーする可能性もあるだろう」と記した。

 ただ、依然として人気銘柄であることに変わりはない。残されたFA選手で独自ランキングを作成した米放送局『CBS Sports』は、全体の6位に鈴木を選出。「日本からこれだけの実力を持った打者が来るのは久しぶりと言える大物だ」と評した。

「スズキはショウゴ・アキヤマがシンシナティ・レッズと契約した際に受け取った移籍金を吹き飛ばすのは、まず間違いない。彼がコレアやフリーマン、ブライアントと同じだけの金額を貰えるかは懐疑的にならざるを得ないが、4年6400万ドルは堅いはずだ。ただ、彼にはMLBでの経験がないため、この予想金額が行き過ぎているか、不十分なのかの判別はできない」

 はたして、鈴木は世間の注目を引くような契約を締結できるのか。いずれにしても、ロックアウトの解消が待たれる。
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