プロ野球

元オリ助っ人ジョーンズが説く「最高だった」日本の“魅力”。「ものすごく好待遇なんだ。すべて払ってくれる」

THE DIGEST編集部

2022.01.08

オリックスで勝負強さを見せつけたジョーンズ。MLB屈指のスターだった男にとって日本球界にはたしかな魅力があった。(C)THE DIGEST

 日本にはMLBスターとして名を馳せた男にとっても、小さくない魅力があった。

「日本でのプレーはものすごく好待遇だよ」

 そう語ったのは、今シーズンまで約2年間、オリックスでプレーしたアダム・ジョーンズが、サンディエゴのローカルラジオ局『97.3 The Fan』に出演した際に漏らした言葉だ。

 決して華々しい成績を残したわけではない。ただ、記憶に残る助っ人だった。鳴り物入りで入団した1年目こそ新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあって本領を発揮できなかったジョーンズだが、2年目の昨シーズンは、股関節の違和感などで出遅れた影響から打率こそ.234と低調だったものの、代打として26打数11安打(打率.423)と持ち前の勝負強さを発揮した。

 東洋の島国でたしかな存在感を示した36歳のベテランは、通算282発を放ったMLBとNPBを比較し、「日本は球団がすべての費用を支払ってくれる」と金銭面でポジティブな要素を説いた。
 
「とにかく全部だ。飛行機代とか、住居費とかね。俺が自分で払わなければいけなかったのは、プライベートで東京へ行ったり、京都に行ったりしたときだけ。当然だけど、アメリカじゃ車の輸送費とか住居費とか、全部自分で払わないといけない。だから、(日本なら)お金がセーブできる」

 以前、米放送局『FOX Sports』のポッドキャスト番組「Flippin' Bats Podcast」に出演した際には、「日本は最高だった。もちろん、最初の頃はカルチャーショックもあったよ。あらゆることがアメリカとは違ったからね。でも僕は違う文化を受け入れ、とにかく楽しんだ」と語っていたジョーンズ。彼にとって日本での2年間はかけがえのないものとなっているようだ。

 そんなジョーンズだが、オリックス退団後は無所属の状態が続いている。いまだ引退を明言していないだけに、今後の動向が注目されるが、本人は「まだプレーは続けたいと思うから身体は鍛えておくさ。どこかの球団が、37歳になる外野手、DHが必要と思ったときのためにね」と語っている。はたして、文字通り経験豊富なベテランを獲得するチームは現れるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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