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レッドソックス地元メディアは鈴木誠也をどう見る?「日本人の移籍には多くの決断が必要になる」と分析も

THE DIGEST編集部

2022.01.12

日本で鮮烈なインパクトを残してきた鈴木。そんなサムライにレッドソックスが熱視線を送っているとされている。(C)THE DIGEST

日本で鮮烈なインパクトを残してきた鈴木。そんなサムライにレッドソックスが熱視線を送っているとされている。(C)THE DIGEST

 ロックアウトの最中にあっても、米球界における鈴木誠也に対する関心に陰りは見えない。むしろ日増しに注目度は増しているようにも思える。

 もっとも、MLBのオーナー陣と選手会の交渉が平行線を辿っている現状では、ロックアウトの先行きも不透明なままだ。一部では4月に予定されている開幕も遅れると予測され、当然、鈴木をはじめとするフリーエージェント選手たちの交渉も後ろ倒しになる。

 とはいえ、だ。日本球界で確かな功績を残してきた27歳のサムライには、昨年末に広島からのポスティングを宣言して以来、複数のMLB球団が注目し続けている。すでにシアトル・マリナーズ、ニューヨーク・ヤンキース、ニューヨーク・メッツ、テキサス・レンジャーズが水面下で接触したと見られている。

 そうしたなかで、日夜、鈴木獲得の有力候補として名が挙がっているのが、ボストン・レッドソックスだ。昨シーズンに31本塁打を放ったレギュラー外野手のハンター・レンフローを放出した東海岸の名門は、その補填のために鈴木に熱視線を送っていると伝えられている。

 では、地元メディアは鈴木をどう見ているのか。現地時間1月11日にボストンの地元ニュースメディア『MassLive』は、「スズキはレンフローの“改良版”になり得るか」というファンからの問いに、こう切り返している。

「まだサインに至っていないから何とも言えない部分はある。もちろんレンフローの強肩と爆発的なパワーに匹敵するのは難しい。だが、レンフローのそれ以外の守備データは平凡で、打撃も時々スランプがあった。加えて球団はスズキとレンフローを1対1で比較してはいないと思う。ラインナップと外野の守備が全体として向上するかどうかを考えているだろう」

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 さらに同メディアは「スズキは正々堂々とMLBで勝負できる」と強調。そのうえで「レッドソックスは他の外野手獲得の可能性も捨てていないはずだ」と論じた。

「この街にも馴染んだカイル・シュワーバーの再獲得もあり得るし、FA市場には他にもクリス・ブライアント、ニック・カステヤノス、ホルヘ・ソレーアがいる。日本人がメジャーに移籍する際には多くの決断が必要になる。もちろん、スズキは良い選手で、少なくともレッドソックスが彼に提示したものは、強く検討されているように思える」

 米メディアで「日本のマイク・トラウト」とも期待される27歳は、どの球団でキャリアの新たな船出を切るのか。ロックアウト後の交渉の行方が注目される。

構成●THE DIGEST編集部

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