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大谷翔平&松井秀喜級の評価!鈴木誠也を欲するカブス専門メディアの熱き主張「本気で契約をするならば、早々に仕掛けて」

THE DIGEST編集部

2022.01.28

レッドソックス合意が報じられた鈴木(中央)。しかし、それに待ったをかけたカブス専門メディアは、大谷(右)と松井(左)と比較した評価を下した。(C)Getty Images、(C)THE DIGEST

 今オフのMLBの移籍市場における目玉とも言えるのが、鈴木誠也だ。広島カープからポスティングでのメジャー挑戦を表明した27歳には、鵜の目鷹の目のスカウトたちが熱視線を向け続けている。

 もっとも、昨年11月にポスティングを宣言してから交渉はほとんど進展していない。周知の通り、オーナー側と選手会の新労使協定を巡る話し合いが滞り、MLBが26年ぶりのロックアウトに突入したからである。

 現地時間1月24日から2日連続で交渉に及んだ両者は、当初の要求から大幅に譲歩はしながらも溝は埋まらず。いまだ合意には至っていない。28日にも話し合いが行なわれる予定ではあるが、主要争点の年俸総額の上限については歩み寄りの姿勢が見えていないため、現時点でシーズンが後ろ倒しになる可能性が高まっている。

 となれば、FA選手たちの契約交渉も間延びする。すなわち鈴木もメジャー初挑戦に向け、小さくない影響を受けるのだ。

 しかし、日本球界屈指のタレントである27歳への米球界の興味関心は尽きない。1月26日には、日本国内でボストン・レッドソックスの契約が最有力との情報が報じられるやいなや、それを各メディアが一斉に報道。さまざまなレポートが飛び交った。

 レッドソックスとの契約は現時点ではあくまで可能性の話に過ぎない。しかし、それに「待った」をかけたのが、シカゴ・カブスの専門メディア『Bleacher Nation』だ。同メディアは、カブスが「セイヤ・スズキの獲得候補となる"ファイナリスト"のチームのひとつだ」と主張した。

 昨夏にアンソニー・リゾーやクリス・ブライアントら16年の世界一を知る主力たちを一気にトレードで放出したカブスは再建路線へ舵を切った。現時点でのスカッドは焼け野原とも言える状態だが、「立て直しに向けた時間はそうかからない」とジェド・ホイヤー編成部長は、この先の積極的な補強を明言している。
 

 そのなかで白羽の矢を立てているのが鈴木だと言うのだ。『Bleacher Nation』は、「日本からやってきた打者では、ショウヘイ・オオタニ、外野手ではヒデキ・マツイ以来の最高の選手だ」と実力を褒めちぎったうえで、「カブスは本気で中軸を打てるバッターを欲している」と訴えた。

「スズキは数少ない今オフのFA市場における実力派外野手のひとりであり、潜在的な能力を考えても、カブスが最優先で大金を投資する可能性がある。もしも、本気で契約をするならば、早々に仕掛けて早期の決断を引き出すだろう」

 一方で同メディアは「懸念もある」としたうえで、フィールド外でカブスが抱える問題点を指摘した。

「最終候補に挙がるチームにあって西海外にないカブスは不利だ。日本から来た選手の大半は、地域的な理由から西海岸でのプレーを希望することが多い。これはカブスにとってあまりポジティブなニュースではないと言っていい」

 それでも「スズキはここ数年の日本球界で最高の選手だ。彼ほどの5ツールプレーヤーは滅多に現れない」と訴えた『Bleacher Nation』。はたして、鈴木を欲する彼らの熱き主張は、カブスの上層部や本人に届くのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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