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センバツ選考問題に上原浩治氏が「選ばれた高校にマイナスな意見は違う」と持論! “個人の力量”を重視した委員会には疑問

THE DIGEST編集部

2022.01.30

メジャーでの経験も豊富な上原氏。日本球界で騒動となっているセンバツの選考問題に切り込んだ。(C)Getty Images

 1月28日に発表された第94回選抜高校野球の出場校の選考にさまざまな声が上がっている。波紋を広げているのは、東海地区2枠を巡る問題だ。

 当初、昨秋の東海大会優勝を飾った日大三島(静岡)と準優勝の聖隷クリストファー(静岡)の順当選出が予想されていた同地区。だが、後者が予想外の落選で初出場を逃し、4強の大垣日大(岐阜)が選出された。

 同大会の準決勝で日大三島に5対10で敗れていた大垣日大だけに発表後にネット上を中心に異論が噴出。選考委員会は「個人の力量に勝る大垣日大か、粘り強さの聖隷クリストファーかで賛否が分かれました」と説明しながらも、実力重視で「甲子園で勝てる可能性が高いチームを選んだ」としたが、その基準に対して反対意見が殺到した。

 前年の東海大会準優勝校、優勝校が順当に選出されなかったのは、78年大会以来44年ぶりという異例の事態に球界からも選考基準に疑問の声が飛んだ。そのなかで1月30日に自身のツイッターを更新した元巨人投手の上原浩治氏は、「高校野球…選考委員の方のコメントには賛同できませんが、選ばれた高校に対してマイナスな意見は違うと思うんです」と持論を展開した。

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 球界の酸いも甘いも知る上原氏は、「決勝まで行ったのに選ばれなかった。委員のコメントとして『個人の力量』っていうのは違うよね。野球は団体競技」とキッパリ。そして、選考方法に関する自らのアイデアを示した。

「選ぶんなら、分かりやすくした方がいいよね。個人的な意見として地区から選ぶ数を、1(優勝した高校)、2(決勝まで)、4(ベスト4)、8(ベスト8)…でどうかな」

 3月18日の開幕に向けて波紋を広げている今回の出場校を巡る選考基準。「選ばれた高校に対してマイナスな意見は違う」としながら持論を述べた上原氏の振る舞いは、聖隷クリストファーと大垣日大の双方をおもんぱかったものだと言えそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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