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MLB

「ロックアウト中だから優勝パレード一緒にやれるぜ!」ドジャース中軸がNFL覇者ラムズを“皮肉”交じりで称える

THE DIGEST編集部

2022.02.14

激闘を制したラムズ(写真右はMVPのカップ)。ドジャースのターナー(左)は自分たちができなかった優勝パレードの“合同”を提案したワケとは?(C)Getty Images

激闘を制したラムズ(写真右はMVPのカップ)。ドジャースのターナー(左)は自分たちができなかった優勝パレードの“合同”を提案したワケとは?(C)Getty Images

 現地時間2月13日、アメリカの国民的行事であるスーパーボウルが開催された。たった1日だけで経済効果は数多のスポーツイベントを凌駕するこの日、相まみえたのはロサンゼルス・ラムズとシンシナティ・ベンガルズだった。

 地元LA開催となったラムズは序盤は優位に進めるも、徐々にベンガルズにペースをつかまれて苦しい展開が続いた。しかし、アーロン・ドナルドを中心にディフェンス陣が奮闘すると、残り1分26秒で大逆転に成功。最後も守備陣がシャットアウトして、23対20で球団2度目のスーパーボウル制覇を果たした。

 スタジアムには数多くのセレブリティが訪れ、“ご当地選手”の姿も散見された。NBAではロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジョームスが、MLBでもロサンゼルス・ドジャースに所属する2019年MVPのコディ・ベリンジャー、ドジャースでサイ・ヤング賞3回を獲得したクレイトン・カーショウもラムズの応援に加わった。

 スターたちの声援の成果(?)もあって見事にチャンピオンになったラムズ。そんな彼らに対してある提案をしているのが、ドジャースの中軸として活躍しているジャスティン・ターナーだ。

【動画】ラムズ大逆転の瞬間! 技ありキャッチがこれだ
「ヘイ! ラムズ。優勝パレードはいつやる? 俺たちはロックアウト中だから、いつでも行けるぜ」と自身のツイッターにて呼びかけを行なったのだ。

 このコメントはなかなかの皮肉が詰まっている。ドジャースは20年に球団32年ぶりのワールドチャンピオンとなった。しかし、当時はまだまだアメリカでのコロナ禍は深刻な状況で、本戦もフルキャパシティではなく、当然優勝パレードも開催されていなかったのだ。だからこそターナーは、“合同パレード”を持ちかけたのである。

 もちろん、MLBが例年通りの状況であれば、1週間後にはキャンプインとなり普通は合同でやろうと提案することもなかった。しかしご存じの通り、MLBは12月から続くロックアウトの終わりが見えていない。12日に行なわれた5度目の交渉も決裂しており、開幕延期も十分にあり得る展開。ターナーの言う「いつでも行けるぜ」は、かなり悪い意味での“暇”宣言というわけである。

 さらに言えば、2020シーズンのNBAを制したのも同じフランチャイズのレイカーズだったわけだが、彼らも当然盛大なパレードはなかった。ドジャース、レイカーズ、そしてラムズがもし同時に優勝パレードを行なおうものなら、ターナーの言う「メガパレード」が実現することは間違いない。

 といっても、MLBファンからすれば、とにかくロックアウトが一刻も早く妥結することをまずは祈ることになるだろうが。

構成●THE DIGEST編集部
 
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