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プロ野球

【西尾典文が選ぶ『最もすごいストレートを投げた大学生・社会人5人』】“松坂世代”の投手に“ジャスティス”、本当に凄かった7球団競合の剛腕<SLUGGER>

西尾典文

2022.02.25

甲斐野が東洋大で見せた威力あるストレートはプロでも通用し、1年目から勝利の方程式&日本代表にもつながった。写真:THE DIGEST

甲斐野が東洋大で見せた威力あるストレートはプロでも通用し、1年目から勝利の方程式&日本代表にもつながった。写真:THE DIGEST

 長年アマチュア野球を見ていると、「これまで見た選手の中で誰が一番凄かったですか?」という質問をよく聞かれる。投手や野手、カテゴリーによっても異なるため絞るとはなかなか困難ではある。

 だが、ここではテーマとカテゴリーに分けてランキング形式で5人ずつ紹介していきたいと思う。対象は現在の記録をとるスタイルでアマチュア野球を見始めた2001年秋以降の選手とした。今回は「本当にストレートが速かった投手」の大学・社会人編だ。

5位:木佐貫洋(亜細亜大→02年自由枠巨人)
 
 02年はいわゆる“松坂世代”の大学生が話題となった年で、他にも和田毅(早稲田大)、新垣渚(九州共立大)など好投手が目白押しだったが、ストレートに関しては木佐貫がナンバーワンだったという印象だ。

 長身で長いリーチをスムースに振り下ろし、球持ちの長さも抜群。常に150キロが出ていたわけではないが、それでも打者の手元でのボールの勢いは圧倒的なものがあった。プロでも1年目から10勝をマークしたが、それでも物足りないと思ったほど。3年目に肩を手術してからフォームが変わり、かつてのようなストレートが見られなくなったのは残念だったが、大学4年時に神宮を席巻したボールは今も色褪せない。
 
4位:甲斐野央(東洋大→18年ドラフト1位ソフトバンク)

 近年は150キロ台も当たり前の時代になっているが、そんななかでも甲斐野のストレートの迫力では頭ひとつ抜けていた印象だ。下級生の頃はスケールこそあるものの投げてみなければ分からないという投手だったが、肉体の成長とともにボールの勢いと安定感はアップ。そして最終学年には、投げるたびに150キロを超え、U-18侍ジャパンとの壮行試合では神宮球場のスピードガンで158キロを出している。

  恵まれた身体の力をすべてボールに乗せるようなフォームで、もし捕手が受けなくてもそのままの勢いでバックネットに突き刺さるのではという錯覚すら覚えた。プロでもそのストレートとフォークを武器に1年目からフル回転して、日本一&プレミア12優勝に貢献と圧巻の活躍。その後は勤続疲労も祟って故障に苦しんでいるが、今年は完全復活に期待したい。

3位:大隣憲司(近畿大→06年希望枠ソフトバンク)

 左投手では05年の大学選手権で49奪三振を記録した八木智哉(創価大)のストレートも印象深いが、ナンバーワンとなると、同じ大会でチームを準優勝に導いた大隣(当時3年)になる。大学4年春に金刃典人と投げ合った試合では152キロをマークし、秋の直接対決ではノーヒットノーランも達成。そんな大隣のストレートの凄さは、フォームとのギャップにあった。

 上半身に無駄な力がまったく入っておらず、軽く投げているようでも打者のヒザ元に糸を引くようなボールが来るのだ。大学選手権で対戦した大崎雄太郎(青山学院大)は、低めのワンバウンドかと思うようなボールがストライクだったと話していたが、ネット裏から見ていてもその感覚はよく伝わってきた。

【動画】甲斐野に復活の兆し! 圧巻のストレートがこれだ
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